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再生と再会の街へ<br>音楽の力で舞鶴から元気を<br>有名アーティストが多数出演<br>来年4月29日・未曽有の規模で開催

再生と再会の街へ
音楽の力で舞鶴から元気を
有名アーティストが多数出演
来年4月29日・未曽有の規模で開催

投稿日時:2022年12月13日(火)

 来年4月29日。舞鶴西港第3ふ頭を会場に、当地では前例のない「音楽のまつり」が開催される。名づけられたイベント名は、「PLAYBACK FES.(プレイバックフェス)2023」。「再生」を意味する名称に込めた、「この街を、もう一度はじまる場所にしたい」という有志らの思いに迫った。

 フェスとは、祭りを意味する「フェスティバル」の略語。昨今人気を集める「音楽フェス」とは、多数のアーティストが出演し、数日間に渡って開催されるものもある大規模な音楽イベントのことをいう。国内では、1997年に始まった「フジロック・フェスティバル」などが有名だ。
 現在、徐々に全貌が明らかになりつつあるプレイバックフェスには、有名アーティストの出演が続々と決まっているといい、実行委では1万5000人の当日来場者を見込んでいる。
 府北部では未曽有の規模で企画が進む同フェス。実現すれば、生まれる経済効果は計り知れない。JMUの造船部門撤退に始まり、コロナ禍によって深く落ち込んだ当地経済。金村峰士同実行委員長(44)をはじめとする実行委の有志らは当地を、「引揚の港で知られる舞鶴は『再会』の街。そして、新たに一歩を踏み出す『再生』の街」と位置づけ、「こんな時代だからこそ音楽の力で人々を勇気づけ、この港で新たな出会いを創造し、次代の発展を描いていきたい」と意気込んでいる。

会場予定地の舞鶴西港第3ふ頭で気勢を上げる実行委メンバーたち

 【縁が紡いだ奇跡のフェス】
 祖父から続く会社を経営する金村さんは、社長を務めるようになって10年ほどになる。会社の舵取りには難航を極めた時もあり、「脳裏に『死』がちらつくことも一度や二度ではなかった」と振り返る。
 行く先が見通せず沈鬱な心持ちだったある時、矢沢永吉の歌に奮い立たされたことがある。「60になった矢沢にこんな曲が書けるのに、30そこそこの自分が何をやっている」と前を向いた金村さんは、その時に負けない心のスイッチが入ったという。それ以来、周囲の助けもあって、事業は見事に再生を果たした。
 そんな経緯もあり、「自分を育んでくれたこの街に恩返しをしたい」と考えるようになった金村さん。行きついた答えが、音楽フェスの開催だった。きっかけは、知人のつてで知り合った一人の有名アーティスト。素性も知らぬまま親しくなり、いつしか互いを親友と呼ぶほどに親交を深めた相手が、熱狂的な支持を集めるロックバンドのボーカルを務める男性だった。多忙な活動の合間を縫って当地に何度も足を運んだ男性は、「お前の街が好きになった。ここで歌いたい」と申し出た。そうして「あり得ない大規模フェス計画」の歯車は、確実に力強く回り出した。
 「この街で元気をなくした人をたくさん見てきました。かつて自分自身にもそんな時があったけど、未来に希望を持てない人が今も大勢存在しています」と話す金村さんは、「だけど、記憶の中の故郷は光り輝いています。溢れる人波に活気づくまちなか。『子どもの頃に見てきたそんな舞鶴に再び戻れるきっかけを作れないか』という思いでこのイベントを企画しました。音楽の力で、まちに元気と勇気をもたらしたい」と力を込めた。
 実行委では今後、出演アーティストなどの詳細を順次公開するとしている。本紙では決定次第に内容について掲載する。
 次代の扉が開かれる来春。その日の到来が、今から待ち遠しくてたまらない。
(2022.12.9発行)

ふるさとをイメージしたフェスの宣材

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