全国ろうあ者卓球出場、難聴の上田兄妹 混合ダブルスの部で力を合わせ優勝【舞鶴】
投稿日時:2007年09月25日(火)
府職員の上田大輔さん(22)=浜=と、日星高校3年の上田萌さん(17)=同=の生まれつき重度の難聴の障害を持つ兄妹が9月15、16日に岡山県内で開かれた第41回全国ろうあ者体育大会・卓球競技に出場し、混合ダブルスの部でペアを組み優勝した。急造ペアだったが、試合を重ねるごとに息と力を合わせた。妹の萌さんは女子シングルスでも優勝し全国2冠を達成した。 感音性難聴の2人はほぼ両耳が聴こえない。卓球は一条卓球クラブ(小畑喜生代表)で子供のころから始めた。大輔さんは中学で全日本カデット、東高で府大会に出場し、大学では時々競技を楽しんでいた。萌さんは小・中学で全国大会、日星高で高校総体に出場。昨年から全国ろうあ者大会で2年連続優勝、2009年の聴覚障害者五輪「デフリンピック」の日本代表候補に選ばれている。 今春帰郷した大輔さんは、卓球を通して難聴者と交流しようと、5年ぶりに競技会への出場を決めた。2人は混合ダブルスで初めてコンビを組むことにしたが、練習は1度しかできず試合に臨んだ。最初はぶつかり合っていたが、2回戦の苦戦をしのいでいく内に、コンビネーションも合ってきた。順調に勝ち上がり、決勝は3ー0と快勝した。 女子シングスルにも出場した萌さんは、準決勝でデフリンピックの元金メダリストの小浜京子選手を、決勝はその妹で実力者の鈴木由樹子選手を破った。全国大会は3連覇になり、また一歩日本代表に近づいた。 大輔さんは「互いに仲良くプレーできたのが勝因。妹とは最初で最後のダブルスかもしれないので、楽しくできたらと思いプレーしました」、萌さんは「一条クラブでの練習で調整できたのがよかった。私のミスを兄がうまくカバーしてくれました」と話していた。小畑代表は「互いに性格もプレーもよく知る兄妹だからこそ、急造でもすぐに息が合った。力を合わせての優勝はすばらしい」と讃えた。
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