充実の日々作品で表現 南部さん 洋服、陶芸、絵、書 「仲間たちと交流楽しい」【舞鶴】
投稿日時:2014年06月03日(火)
両耳が不自由な南部詩文子(しずこ)さん(76)=松陰=の作品展が、余部下の市身体障害者福祉センター・サロンで開かれている。丁寧に作り上げた洋服、灯りの陶器、絵画、書など多彩な作品に、充実した日々の想いが込められている。6月11日まで。
出産に伴って脳麻痺と聴力に障害を持つようになった。13歳のころ、自宅近くの港そばの税関支署で掃除の手伝いをするようになり、雑巾を作ろうと思って大人たちに混じって洋裁教室で学んだ。続いて和服づくりのためミシンを勉強しようと、学校に6年間通った。その後約30年間、自宅で仕立ての仕事を続けた。
1989年、友人に誘われて身障センターの存在を知って相談に訪れたり、陶芸や書道、手芸の教室で多くの友人もできた。難聴者協会や聴覚障害者協会にも入会、同じ障害を持つ仲間たちとも交流を深めている。サロン「ぽーれぽーれ」の喫茶コーナーではボランティアとして手伝い、昨年は最多の回数で表彰を受けた。
仕立ての仕事は辞めたが、いまも自分の服は自作している。その中からワンピース、バッグ、コサージュなどを展示。また、五線譜のような模様を刻み音楽が聴こえてきそうな球体、細いひも状の土を重ねた大皿などの陶器、色えんぴつで描いた絵画なども出品した。
南部さんは「センターに通って協会で活動するようになり、生きる喜びを感じています。初めて作品展ができ、とてもうれしいです」と筆談と手話を交えて話していた。入場無料。
【問い合わせ】電話63・3008、同センター
写真=洋服などの作品と南部さん
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