元美術教師・塚本さんの遺作展 10月26日まで総合文化会館小ホールで【舞鶴】
投稿日時:2006年10月24日(火)
1992年9月に56歳で病没した中学校の美術教師、塚本浩策さん(白浜台)の遺作展が、同僚や教え子らの呼びかけで、10月24日から浜の総合文化会館小ホールで開かれている。分けへだてなく生徒のために行動した思いやりと熱血漢ある人柄が、亡くなって14年経ったいまも慕われている。闘病中に制作して贈られた切り絵など81点を同僚らが持ち寄り、塚本さんとともに過ごした時間を蘇らせていた。同26日まで。 大学で彫塑を専攻し、66年から19年間を和田中、85年から若浦中で勤務。和田中では同和教育に取り組み、親代わりになって生徒のために奔走する姿から、神様のように慕う教え子らもいる。浮島丸事件の殉難の碑建立に際し、77年に碑の原画を描き制作も手掛けたが、心臓手術のため後輩に後を託した。 先に亡くなった妻の智子さんや自分の見舞いのお礼にと切り絵を友人らに贈るなど、多くの作品を残している。家族ぐるみで付き合いのある元教師らが友人らと遺作展を企画、作品を探し歩き借り受けた。約30人が水彩画、同僚や妻の似顔絵のほか、屋台で1杯ひっかける塚本さんの写真なども並べた。 塚本さんの影響で中学校の美術教師となった橋本栄治さん(53)は「少年のように澄んだ目で、桁外れに豪快で優しい先生だった」、次女の奈美さん(37)は「会場から父の声が聞こえてきそうです。多くの作品を持ち寄り、心のこもったプレゼントをしていただいた皆さんに感謝しています」と話していた。入場無料。25日までは午前10時~午後9時、最終日は午後3時まで。
【問い合わせ】電話63・2539、余江さん。
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