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”働きたい”願い 支え 40年 「まいづる共同作業所」記念事業

”働きたい”願い 支え 40年 「まいづる共同作業所」記念事業

投稿日時:2017年10月24日(火)

 就労や生活介護、短期入所施設を運営する社会福祉法人・まいづる福祉会が、14、15日の両日、赤れんがパーク内で「まいづる共同作業所開設40周年記念事業」を開催した。もちつき大会や40年の軌跡をたどる記念スライド上映。災害対策を考えるフォーラムなどが行われ、2日間でおよそ500人が参加した。

 14日は赤れんがパーク5号館で「もちつき大会」が開催。利用者や職員、保護者などが参加し、つきたてのおもちでレンズ豆のスープ雑煮やきな粉もちなどを作り参加者へ振る舞わった。多くの市民が来館し、用意した300食は約15分で完食した。15日は、市政記念館で記念式典と災害フォーラムが行われた。式典では、「あゆみ~そして未来へ~」と題したスライド上映を行い、同所の誕生から法人への移行、「レストランほのぼの屋」や「米蔵なごみ本舗」「カフェBONO」のオープンなど、苦難の度に乗り越え成長してきた同法人の40年に渡る歴史を上映、当時を知る保護者の中には涙を流す者もいたという。災害フォーラムでは、 「まいづる福祉会のとりくみ」と題し、原発事故を含む被災時に計画的に事業再開を目指す同法人独自の計画を発表した。同法人は市内に4カ所の就労支援施設や支援センター、2カ所のグループホームなどを運営。全施設が高浜原発から30キロ圏内にある中で、災害時には利用者や家族、職員を安全かつ迅速に避難させる必要がある。計画は大地震と原発事故を想定し、原発事故では、見通しのない長期間の避難生活を想定。利用者の安否確認や避難の誘導、避難生活など、職員の行動をまとめたマニュアルを作成した。昨年2月から府・市職員や大学の専門家を招いて12回に渡り防災会議を開いた。9月には原子力災害を想定した初の避難訓練を実施し、バスや乗用車6台に分乗し、約 48キロ離れた福知山学園(福知山市三和町)に避難したことなどを発表した。同所の泉伸也施設長は「40年という年月の中で、世代交代し、どんどん過去を知る職員が少なくなる中、設立当時の原点を職員一同が再確認できた。また、保護者の方を始め関係者の方には」と思いを述べた。『働きたい。一緒に話し合える友達が欲しい。これは、多くの障害者が持っている最も切実な願いです。まいづる共同作業所は、障害者、家族の願いに支えられ、関係機関や多くの市民の協力によって自主的に開設されたものです。』(開設宣言より)

【まいづる作業所バザー】

 まいづる共同作業所・まいづる作業所「友の会」は、同法人の施設運営を支援するため、12月3日に赤れんがパーク4号棟でバザーを開催する。バザーでは、石けんやタオル、電気製品、おもちゃなどを販売。ふれあいコーナーも設け、作業所の利用者が作った作品の販売や模擬店も出る。開催に伴い市民に日用雑貨や衣類などの物品提供を呼び掛けているほか、前日の準備や販売補助のボランティアも募っている。
[お問い合わせ]TEL:0773-68-0600 友の会。

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