備えを整え 火災を防止~市内の火災概要
投稿日時:2018年02月02日(金)
【「心」にもとう 「転ばぬ先のつえ」】
市消防本部は、平成29年中の舞鶴市内での「火災についての概要」を発表した。それによると、火災による死傷者は、死者2人、負傷者2人と、昨年より1人ずつ増加。ここ10年間の顕著な傾向として、死傷者の8割以上が80~90代の高齢者であるという。
火災の総件数は19件で平成28年より2件増加。主な火災は、住宅火災10件を筆頭に、ビル・倉庫などの建物火災4件、車両火災3件、林野、その他各1件と続く。地区別では東消防署管内で16件、西消防署管内で3件となっている。平成29年は、件数は多いものの一部が焼けただけなど、大事に至らなかった案件が多く、焼損面積等は建物床面積326平方㍍、損害額は873万5000円で、この5年間でもっとも少ない。
【建物火災 こんろが1位】
出火原因では、「こんろ」が4件、「ストーブ」、「電気機器」、「たき火」が各2件と、火の不始末が半数を占めた。過去5年間(平成24年~同28年)の総計では、「たき火」が8件と最多で、「たばこ」6件、「配線器具」6件となり、続いて「こんろ」5件、「ストーブ」5件となっている。市消防本部警防課によると、一人暮らしや老老介護の高齢者宅で発生する割合が高く、その要因も共通するものがある。もの忘れ、他に気をとられるなど取り扱いの不注意のほか、予防装置などが組み込まれていない古い調理機器、長年使用している暖房機器、住宅用火災警報器が設置されていないといった傾向が見て取れるという。同課では、民生委員とともに訪問し、高齢者世帯には警報器の設置・点検の呼びかけや、延焼しにくい防炎物品への切り換えなど防火指導を行っているが、浸透に時間を要しているのが実状だという。たき火が多くなる季節である春と、空気が乾燥し出火が起こりやすい秋には火災予防運動を行い啓発にも力を入れている。同課の河合淳一課長は「気をつけていても万が一は起こり得る。身の安全を守る備えを整えてほしい」と話している。
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