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倉二小でタイムカプセル埋蔵

倉二小でタイムカプセル埋蔵

投稿日時:2019年09月03日(火)

 倉梯第二小(三浦大示校長)で8月31日、全校児童が未来の自分に宛てて書いた手紙を、タイムカプセルとして埋蔵する催しが開かれた。当日は児童や保護者、学校関係者らが約150人参加し、それぞれの思いを胸に作業を見守った。埋蔵されたタイムカプセルは、令和20年8月14日に掘り返される。

 タイムカプセル事業は、同校区子育て支援協議会(伊藤清美会長)が企画して実施。同協議会は事業の目的を、「こどもたちの自立心を養い、故郷への愛着を持つ機会を創出する」としている。タイムカプセルはステンレス製の箱で作られ、同校正門横の植え込みに埋蔵。縦56㎝横56㎝高さ40㎝の箱に、全校児童が書いた手紙を入れて、およそ1.5mの深さに掘られた穴に埋められた。箱は気密性が保持できるように注意したという。来賓や児童の代表らが次々にスコップで土をかけていくと、見守っている参加者から歓声が上がった。同協議会の伊藤会長は、「令和という新しい時代に生きる子どもたちに、このまちに生まれてよかった。また将来帰ってきたいと思ってもらうひとつのきっかけになったらうれしい」と汗をぬぐっていた。当日家族と共に参加した大脇郁也[ふみや]君 (3年)は、「(大人になっている自分に対して)子どもができていますかと書きました」と笑顔を見せて、将来は電車に関わる仕事に就きたいと話した。一緒に参加した父の雅友さん(40)と訓子さん(40)は、ともに市外の出身者で舞鶴に来てから10年ほどになるという。訓子さんは、「こうした取り組みはありがたい。お金では買えない自分へのプレゼントだと思う」と話した。雅友さんは、「自分たちのふるさとはここではないが、息子にとってはここがふるさと。これから歩む人生で、自分を応援してくれる自分が、いつもここにいることを意識して過ごしてほしい」と話した。タイムカプセルは、19年後の令和20年8月14日に掘り返される予定となっている。

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