使用済み天ぷら油をバイオ軽油に再生 NPO法人・市女性センターネットワークの会【舞鶴】
投稿日時:2005年05月27日(金)
使用済みの植物性天ぷら油などの廃食油を、クリーンなバイオディーゼル燃料(バイオ軽油)にリサイクルしようと、NPO法人・舞鶴市女性センターネットワークの会(伊庭節子理事長)が、市内16カ所で廃食油の回収に乗り出した。府北部などですでに取り組みが始まっており、バイオ軽油でごみ収集車などが動いている。回収用のポリタンクを置いた場所を示した地図を近く作成し、市民に配布する予定。タンクの設置と回収への協力を呼びかけている。家庭などから出る天ぷら油はこれまで固めて捨てるなどしてきたが、精製することで従来の軽油に比べて、酸性雨の原因となる硫黄酸化物をほとんど含まない燃料に生まれ変わり、二酸化炭素も約10%削減できる。200リットルからバイオ軽油180リットルが出来る。岩滝町のNPO法人・丹後の自然を守る会(蒲田充弘理事長)が、2001年に回収を始め、岩滝町が回収用ポリ容器の購入費を予算化し、町内50か所に設置。集まった廃食油は精製業者が再生し、京都市や京丹後市のゴミ収集車で燃料として利用している。回収の動きは府北部の4市4町に広がり、宮津市のグンゼ宮津工場でも、今月から輸送トラックの燃料に使い始めた。同ネットワークの会は蒲田さんから話を聞き、会のネットワークを活用し、家庭からできる環境保全の活動として、4月に回収を決めた。市民の自宅や飲食店などに、「使用済みてんぷら油」と表示したポリタンク(20リットル)を置き、誰でも廃食油を入れることができ、一杯になれば担当者が倉梯町の伊庭さん所有の倉庫に置くドラム缶(200リットル)に移し変える。京都市内の精製業者が回収に来る。協力を得た市役所本庁内の飲食店、溝尻の民家、余部上のピックス、引土のふれあい工房、伊佐津の民家、地頭のあけぼのフェニックスなど、16カ所にすでにタンクを置いた。入れる天ぷら油には天かすが混ざっていてもよい。こうした場所を掲載した地図を作成し、6月から市民に回収への協力を広く呼びかけることにしている。自身の店舗にもタンクを置く伊庭さんは「だれもが手軽にできる地球温暖化防止の取り組みです。多くの市民に参加してもらい、将来は各町内に1つのポリタンクを設置できれば」と話していた。ポリタンクを置いてくれる協力者を募っている。
【問い合わせ】電話63・3305、同会。
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