伝説の石 半世紀ぶりに集結 城屋「奥の院」
投稿日時:2017年04月04日(火)
大蛇退治伝説にまつわる石である「5銘石」の1つである「駒繋ぎ石」が、昨年12月に城屋日浦ヶ谷の「奥の院」へ戻ってきた。5つの石が再集結したのはおよそ半世紀ぶり。城屋地区には、1556年、女布の郷土であった森脇宗坡が、娘を飲み込んだ大蛇を退治した伝説にまつわる地名や遺物が多く残っており、奥の院の5銘石もその1つ。「駒の爪石」「槍立て石」「兜石」「船石」「駒繋ぎ石」の5つの石からなる。昭和43年の市民会館開館にともない、「奥の院」にあった「駒繋ぎの石」が寄贈された。寄贈の経緯は不明とされている。同館の閉館に伴い、地元に住む坂根正喜さん(72)や同区長の坂根衞さん(66)らが中心となって市と検討した結果、設置工事が行われた。坂根区長は「本来あるべき場所へ帰ってきてくれて良かった。無くなってしまう可能性もあった。移設してくれた市にも感謝したい。今後は大切に守り、貴重な財産を後世に伝えていきたい」と笑顔で胸をなでおろす。
※注意:近年、熊の出没が多く報告されており、不用意な訪問は大変危険です。
(井上 務)
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