伝統木版画家・井堂さんが「宮沢賢治の世界展」 2月14日までサンムーンで水彩画などを展示【舞鶴】
投稿日時:2010年02月09日(火)
伝統木版画家として活躍する井堂雅夫さん(64)による「宮沢賢治の世界展」が、浜のギャラリー・サンムーンで開かれている。賢治独自の宇宙観などを井堂さんがインスピレーションを受け、今回の企画展のために制作した水彩画などを展示した。賢治が宇宙と交信する様子を自由なイマジネーションで表現している。2月13日は井堂さんによるトークがある。入場無料。井堂さんは京都市内に「ギャラリー雅堂」を開設し、1994年からは京版画を継承するための版元を主宰する。NHKテレビで木版画講師も務めた。大地の自然や暮らしに根ざした空想力で童話や詩、演劇などを残した賢治の思想を伝えようと、99年に岩手県にNPO法人花巻文化村を設立し活動する。賢治の世界をテーマにした作品展は、今回が関西で初めてという。水彩画で描いたシリーズ作品などで、満天の星々の宇宙と交信する様を描いている。また、賢治が描いた水彩画の「日輪と山」を井堂さんが再現した作品、信仰した法華経からイメージを膨らませた肉筆画、このほか「イギリス海岸」など多くの賢治作品に触れた絵が並ぶ。13日午後2時から朗読会とトーク。展示は2月14日まで。火曜休み。
【問い合わせ】電話63・4858、サンムーン
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