企画展「松尾寺の近代美術展」 11月4日まで智恵蔵で勝海舟の書など【舞鶴】
投稿日時:2007年10月26日(金)
来年、開創1300年を迎える松尾寺(松尾心空住職)が所蔵する明治時代の書画などを紹介する企画展「松尾寺の近代美術展」が、北吸のまいづる智恵蔵で開かれている。勝海舟による書や京都芸大を開いた鈴木親子による絵など、ほぼ初公開の9点が並ぶ。11月4日まで。 松尾寺は西国霊場29番札所として古くから信仰を集める。来年1300年を迎えるのを前に、智恵蔵が建設された同時代の同寺所蔵の書画の内、ほとんど一般公開されていなかった作品を展示することにした。 勝海舟の書「松老雲静(まつおいてくもしずかなり)」は、舞鶴出身の海軍次官の伊藤雋吉(としよし)が、明治維新後に日本海軍の基礎を築いた勝に依頼し、松尾寺にもたらしたとされる。日本画「雲龍怒浪図(うんりゅうどろうず)」は、京都芸大を開い鈴木百年とその息子で天龍寺の天井壁画で知られる百僊の2人が描いた。明治時代の松尾寺住職の懸空(けんくう)上人が、舞鶴鎮守府開庁を祝って、東郷平八郎司令長官に贈った漢詩「北門の鎖鑰(さやく)」もある。
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