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企業交流で新たな価値創造<br>赤れんがパーク3号棟にシェアオフィス<br>KDDIアジャイル開発センター入居<br>今後3年間で10人の新規雇用目指す

企業交流で新たな価値創造
赤れんがパーク3号棟にシェアオフィス
KDDIアジャイル開発センター入居
今後3年間で10人の新規雇用目指す

投稿日時:2023年01月27日(金)

 北吸の舞鶴赤れんがパーク3号棟で、令和4年度から管理運営を担っている浜のアパレル会社「ウッディーハウス」が新たにシェアオフィスを完成させた。1月20日には、オフィスに入居し業務を開始する「KDDIアジャイル開発センター」と舞鶴市によるオフィス設置に関する覚書の締結式が行われた。

 ウッディーハウスは昨年、市が公募設置管理制度(Park-PFI)を導入して公募した「赤れんがパーク官民連携型賑わい拠点創出事業」を担う民間事業者への選定を受けた。この制度は、都市公園の魅力と利便性の向上を図るために、公園の整備を行う民間の事業者を公募し選定するというもの。
 同社は、「舞鶴の“本物”が集う赤れんがパーク」をコンセプトとし計画を策定。その一つとして今回、3号棟2階に、企業用オフィスを6部屋と個人用オフィス4部屋からなるシェアオフィスをオープンさせた。
 この日は、新たにオフィスを設置するKDDIアジャイル開発センター=本社・東京都=の木暮圭一社長が多々見良三市長と覚書を締結した。通信大手「KDDI」から分社化された同社は、顧客との対話を繰り返しながら仕上げていく「アジャイル開発」手法を用いて、DX(デジタルトランスフォーメーション)開発の支援を事業としている。DXとは企業が新しいデジタル技術を活用して製品やサービス、ビジネスモデルを変革することにより競争優位性を確立することで、今後の成長が期待されている分野のひとつだ。
 今回社員一人でスタートする同社は今後3年間で、全体では300人、舞鶴市内では10人の新規雇用を目指しているとし、木暮社長は「オフィス設置は、ここの雰囲気に一目ぼれで決めた。既存のものを進化させていく『リノベーション』は、我々の行うDXと相通じる。考え方自体に共感できる部分があった」と話し、「最初は小さなオフィスで始めるが、どんどん大きくしたい。夢は大きく、しっかりと取り組んでいきたい」と力強く抱負を述べた。
 また、今回の締結式を立会人として見守った舞鶴高専の内海康雄校長は、「これまでから舞鶴高専は優れた人材を輩出しており、様々な分野で卒業生は活躍している。今回の締結は地域への人材定着につながり喜ばしい」と今後の展開に期待を寄せた。
 前任地の東京から家族とともに移住し、当面は一人で業務に当たる勝手壮馬さん(37)は「舞鶴に来て多くの人と接したが、やる気と活気を感じた」と話し、「舞鶴を家族と一緒に目一杯楽しんでいきたい」と笑顔を見せた。
 シェアオフィスには現在、IT企業の「インフォニック㈱」、「京都府立大学」、フリースタイルフットボールで世界一となった「LA CLASSIC(ラ・クラシック)」が入居予定。ウッディーハウスは引き続き入居希望者を募り、「企業交流による地域の事業所のDX化など地方創生に貢献できる場を創造します」としている。

オフィスでパソコンに向かう勝手さん
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