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人が繋がり思い紡いで<br>まいてフェスタ・3年ぶりの開催で市民いきいき<br>若い力が躍動し華添える手づくりの「フェスタ」これからも

人が繋がり思い紡いで
まいてフェスタ・3年ぶりの開催で市民いきいき
若い力が躍動し華添える手づくりの「フェスタ」これからも

投稿日時:2022年09月02日(金)

 男女共同参画社会の実現に向けた発表や交流を行う市民の手づくりイベント「第17回まいてフェスタ」が8月21日、余部下の中総合会館であった。『持続可能な目標!私にもできるSDGs』をキャッチフレーズとして『SDGs』をテーマに掲げた会場は、様々な展示や企画などを通して交流を楽しむ多くの市民でにぎわった。

 男女共同参画センターの利用者でつくるNPO法人まいづるネットワークの会(伊庭節子理事長・73)を中心に組織する実行委は、市内16団体と6個人で結成。2004年から毎年1回秋に開催しており、男女すべての人が互いに認め合いその人らしく生きられるジェンダー平等の舞鶴を目指す。この2年は新型コロナ感染拡大を受けて中止に。3年ぶりの実施となった今回は、例年人気だった屋外模擬店を無くし飲食禁止にするなどの感染対策をとった。
 この日1階ロビーでオープニングを飾ったのは、「ICAダンススクール」による圧巻のダンス。舞鶴イメージソングに合わせて踊るフレッシュなダンサーたちが、フェスタの幕開けに華を添えた。
 各ブースの入り口には、その催しがSDGsの何番目の目標を目指すものなのか分かりやすく表示。表示の目標を意識しながら内容を見ることで、より理解を深めてもらおうと工夫した。
 1階から5階まで全館を使った盛りだくさんの「まいてフェスタ」。身近で起こりそうなことを問いかける「ジェンダー平等クイズ」や自然環境を守るためにできることの提案や活動紹介、民族衣装に身を包む外国人との交流コーナーも。また着物や古着などのリメーク作品展示やバザーや手作り菓子が並ぶ「マルシェ」など、幅広い年代の来場者は思い思いにそれぞれのブースを楽しんだ。

息の合ったダンスを披露するスクールの生徒たち

 【智恵を絞って できることを】
 「まいてフェスタ」は元々、市が中心となり実施してきたイベントが打ち切りとなったことに端を発する。これまで意見を出し合う形でイベントに参加してきた市民らは、「このままなくなってしまうのはもったいない。せっかく培ったノウハウ、今後もなんとか続けたい」と、この企画を引き継ぐような形で始まった。
実行委をつくり各団体と連携を図りながら、各種企業へ足を運んでは協賛金を募り、運営資金を賄ってきた。しかし様々な理由により年々、運営資金を確保することは難しくなった。共通して持ち合わせていたのは「まちを思う気持ち」。
 こうして実行委メンバーは『お金がなくても知恵をしぼって、できることをしよう』と参加者の呼びかけに始まりチラシ作りや宣伝など、出来ることを可能な限り自分たちで行った。
 そんなとき伊庭さんは別の市民活動に関する集まりの場で偶然、今回オープニングを飾った「ICAダンススクール」を率いる福村功代表に出会った。
 伊庭さんは「出演してもらいたいけど支払えるお金はないし、出演を頼むなんて失礼かな、どうしようって、ものすごく悩みました」と当時の心境を振り返る。東京でプロとして活躍していたが2016年からふるさと舞鶴へUターンした福村さん。思い切って声をかけた伊庭さんだったが、その依頼を福村さんは快諾した。
 「若い人が帰ってきてくれただけでも嬉しいのに、こんな形で華まで添えていただき本当にうれしかったです。今後も若い人に参加してもらいながら、『手づくりのフェスタ』を続けていきたい」と笑顔を見せた。

色とりどりの民族衣装が会場に花を添えた
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