京都市から西方寺平へ移住の新規就農者 布施さん夫婦、イチゴ栽培本格スタート 【舞鶴のニュース】
投稿日時:2004年02月13日(金)
2000年秋に京都市から西方寺平へ移住した新規就農者の布施直樹さん(30)と京子さん(29)夫婦が、ビニールハウスでイチゴの栽培に取り組んでいる。イチゴは大粒で甘味が特徴の「章姫(あきひめ)」を扱っているが、市内のイチゴ農家らが舞鶴の特産に育てようとしている品種。3年間の研修期間を終えて、今年から本格的に栽培をスタートさせ、2月の収穫シーズンを迎えている。2人は田舎での自給自足の暮らしに向けて、ゆっくりと歩んでいる。
京都市内で会社員をしていた布施さんは、田舎での暮らしに憧れを抱き、仕事をするなら農業をしようと思っていた。府の農業会議の相談窓口で、新規就農者の受け入れ先として西方寺平を紹介され、2000年夏に訪れた。棚田や渓流の自然と有機農業を実践する地元農家の熱意に触れ、すぐ移住を決意した。
冬場は積雪がある地域のためハウスででき、また舞鶴であまり栽培していない作物をと、西方寺に農地を借りて冬から春はイチゴ、夏は万願寺甘とうに取り組むことにした。府立農業大学校(綾部市)での研修を受けたり、畑近くのイチゴ作りの名人にも教わった。西方寺平では米やジャガイモも作っている。
人気のある品種の章姫を選び、ハウス1棟(2.4アール)で栽培。3、4月に苗をポットから畑に植え替え、12月末から翌年の4、5月まで収穫する。ただ繊細で栽培が難しいとされ、病虫害対策や水やりなど手間ひまがかかる。布施さんは牛ふんなどの有機肥料を九割近く入れる工夫をしている。
公設市場に出荷しているほか、毎週火・木・土曜日(午前8時半~午後1時)に大川のJA京都にのくに加佐支店、毎週火曜日に伊佐津の西駅交流センターでの夕市で直売している。そのおいしさが口コミで広がり、直接畑に買いにくる人もいる。
直樹さんは「この時期はじっくりと育つので特においしい。章姫をもっと舞鶴の人に知ってもらえるようにしたい」、京子さんは「今年こそは自分たちの食べる分の野菜をいろいろ作りたい」と話していた。
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