京都共栄・吹奏楽部
全国大会に出場
北近畿初の快挙に舞鶴出身の6人も躍動
目指すは府下随一の強豪校
投稿日時:2021年11月05日(金)
京都共栄学園高の吹奏楽部が、11月6日に千葉県で開催される「第10回日本学校合奏コンクール2021全国大会グランドコンテスト」に出場する。権威ある同大会への出場は北近畿で初めてとなる快挙で、同部に在籍する舞鶴市在住の部員6人も、本番に向けて練習を重ねている。
同コンクールは、全国学校合奏コンクールを前身とする日本で唯一となる自由な楽器編成による合奏コンクールで、日本学校合奏コンクール委員会が主催する。同部は録音媒体での予選審査に通過し、全国で20校のみが出場するコンテストに名を連ねることになった。
「予選通過の一報には、何より驚きが大きかった」と話す同部の小松佳司監督(26)は、名古屋市の出身。これまで東海地区を中心に、指導力を磨いてきた。縁あって同校から招聘され、福知山へ来たのが1年半前のこと。当時の部員数は15人程度だったが、今は48人在籍の部に成長した。
今回の躍進について小松監督は「学校からの全面的なサポートを受け、月1回は各パートに外部講師を招いている。それによって向上した基礎力が全体のレベルアップにつながった」とし、「本当はすごく面白い基礎をしっかり学ぶことで、楽器本来の魅力を感じてもらえるように心がけている」と秘訣について話した。
【舞鶴からの部員も大活躍】
同部には舞鶴から通う生徒が6人在籍する。2年生の二人、中野更紗さん、増本乃音さんと、1年生の4人、織田葉月さん、嵯峨根彩巴さん、檜木菜瑚さん、池部恵生さんだ。
中学での経験者が多数を占める中、高校から始めた増本さんは加佐中出身でパーカッションを担当する。部活動について増本さんは「半年に1回あるかないかだけど、自分の成長を感じる時がある」とし、「全国大会に出られず悔しい思いをした人のことを忘れずに、この機会を大切にしたい」と闘志を燃やした。
フルートを担当する白糸中出身の中野さんは「ふとした瞬間、自分の音に成長を感じた時の達成感が一番のやりがい」と話し、「送迎してくれる両親や、出られない授業のサポートをしてくれる友人、先生方、激励の言葉をかけてくださるたくさんの人たちのおかげで私たちの活動が成り立っている」と感謝の言葉を口にした。
二人の2年生と共に充実の日々を過ごす1年生4人も開口一番、家族のサポートに感謝の気持ちを述べた。大舞台での演奏は、そんな気持ちを伝える恩返しの合奏となるに違いない。
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