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京夏みかんたわわに実って 市民と地元住民 神崎などで苗木100本植える 需要に応えて 耕作放棄地利用【舞鶴】

京夏みかんたわわに実って 市民と地元住民 神崎などで苗木100本植える 需要に応えて 耕作放棄地利用【舞鶴】

投稿日時:2015年03月31日(火)

西神崎の畑で苗木を植えた市民たち

 神崎地区などで実る夏みかんを地域の特産品にしようと、市民でつくる「舞鶴夏みかんの会」(村上貴是代表)が、西神崎と宮津由良地区の耕作放棄地などで、このほど苗木100本を植えた。地元住民も畑を貸すなどして協力しており、「京夏みかん」の愛称を名付けた市民らは今後も取り組みの輪を広げていきたいとする。夏みかんの産地である山口県萩から、約130年前の明治期に北前船で神崎などに運ばれ、栽培が始まったとされる。昭和30~40年代に需要のピークを迎えたが、次第に甘い果物に嗜好が移ると、木は放置や伐採されるようになった。神崎でもいまでは43本が残るのみとなっている。神崎でスカイレジャーを楽しみ、地域の活性化に取り組む村上さん(67)=女布=らが、自家用に消費されるだけだった夏みかんに注目し、ボランティアで剪定や収穫、売り込みなどに奔走した。京都市内の菓子店や料理屋、神戸市の惣菜店などを訪れると、その酸味が夏の清涼感として受け、新しい料理やお菓子に加工され人気になっていることがわかった。神崎の夏みかんも高い評価を受け、昨年は4400個を出荷したが注文に追いつかなかった。そのため需要増に対応しようと、明治期以来となる苗木の植樹を計画。久留米市から購入し、メンバー7人で神崎9カ所と由良地区に50本ずつ植えた。今後は草刈りや水やりなどの世話を続け、5、6年後に出荷ができるようになる。自分の畑に12本を植えた西神崎の竹内宏和さん(70)は「神崎の活性化に一生懸命されており、地元の理解も深まっていくだろう」と作業をした。村上さんは「専門店で市場性が高い果物だと感じた。来年以降も植樹を続け地域の特産品にしたい」と話している。手伝ってくれるメンバーを募っている。
【問い合わせ】電話82・5115、竹内酒店

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