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五老桜1万本へ 確かな1歩~子らの思い出 桜とともに

五老桜1万本へ 確かな1歩~子らの思い出 桜とともに

投稿日時:2018年03月27日(火)

植樹に参加したウェルカム・フラワーや三鶴幼稚園の卒園児など

 市内の地域住民でつくる「ウェルカム・フラワー」(川井賢治代表)が21日、五老ケ岳山頂周辺にシダレザクラを植樹した。同団体が取り組む「桜の記念植樹事業」の第一歩で、今後長期的な植樹を続け最終的には1万本の植樹を目指す。

 「ウェルカム・フラワー」は「地域の公園を元気に。子どもたちに故郷の思い出づくりを」との思いで発足。運営資金は市民からの寄付で賄われている。3年前から三鶴幼稚園や中舞鶴幼稚園の園児らとともに、共楽公園にシバザクラを植樹。これまで約5000株を植樹した。今年、もう一つの事業として初めて「五老ケ岳公園の桜植樹」をスタート。近畿百景№1の景観を「眺めてよし、訪れてよし」のさらなる絶景地へと高めることを目指す。また、桜は「記念植樹」で、教育機関や団体、個人のイベントなどの「記念桜」が成長する事で、より当地への親しみや思い出を深めてもらおうと考えた。この日、山頂から東に約500mの「松の広場」北斜面に、市民の結婚50年や喜寿の記念など7本と、三鶴幼稚園卒園記念として3本の計10本を植樹した。あいにくの天気で降りしきる雨にもかかわらず、同園の卒園児や保護者、有志の市民らが次第に訪れ、最終的に約50人が桜の植樹を見守った。桜にはそれぞれ名前入りの銘板が添え付けられ、メンバーが重機で斜面に穴を掘り1本1本植樹していくと、園児や保護者らがそれぞれの銘板の隣で写真を撮影するなどして思い出を残していた。春から高野小へ入学する平野葉奈さん(6)は「楽しかった。桜の花が咲いたら来てみたい」とよろこんでいた。金婚式の思い出にと植樹に参加した女性は「とてもよい記念になった。成長する姿を見るためにも長生きしたいですね」と笑顔を見せた。川井代表は「子どもや保護者がよろこんでくれてよかった。この事業は1~2年でなく10~20年後を見据え活性化を意識したもの。五老ケ岳は宝物。一面に桜が咲き誇る景色は絶景だと思う。毎年続けていきたいが、それには市民の皆さまの理解と協力も必要です」と話した。同事業に興味のある方はTEL:090-3618-8243 事務局中島さん。
(井上 務)

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