予備校授業、衛星放送で受講 日星高 進学コース充実へ校舎改修 地域担う人材育成へ 耐震化、ITルームを設置【舞鶴】
投稿日時:2012年09月21日(金)
上安久の私立日星高校(水嶋純作校長、314人)が、東校舎の改修をこのほど完了した。耐震化工事を行うとともに、進学コースの充実を図るため、3年計画の初年度としてITルームを新設。大手の駿台予備校の授業が、パソコンからいつでも見たい時に見られる衛星放送講座「サテネット21」を導入した。ネット電話のスカイプの学習への活用も検討している。 少子化で中学生が減少する中、地域に根ざした魅力ある学校づくりを進めようと、普通コースでは自己肯定感を持てるコミュニケーション授業や生徒主体の被災地支援などに力を入れ、看護科は学費の支援や就職率100%などに取り組み、両科で入学生が増加傾向にある。特に普通コースは今年度の入学生72人の内、約八割が推薦・専願者が占めた。 今年からは進学コースの改革をスタートさせた。春から京阪神のKEC教育グループなどと連携し、有名進学予備校講師3人が、毎週末に来校して国語と英語、数学の特別授業を行っている。続いて東校舎の進学棟をリニューアルし、20台のパソコンを置くITルーム、広い窓で明るくした教室、少人数ゼミなどに使える4つの自習室などを設けた。 ITルームでは駿台予備校の行う基礎から受験までの約70講座を、見たい時に何度でも見られるオンデマンドシステムで受講できるようにした。生徒たちはさっそく放課後の自習時間に活用している。総事業費は1億3,000万円。国と府、市の補助を受けた。 水嶋校長は「他のコースに比べて後発だった進学コースの教育環境を整え、生徒たちの力を伸ばし地域社会を担う人材を育てていきたい」と話している。
写真=ITルームのパソコンで予備校の授業を受ける生徒たち
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