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丸田に新授産施設「みずなぎ丸田学園」 焼き立てパンやカフェコーナー【舞鶴】

丸田に新授産施設「みずなぎ丸田学園」 焼き立てパンやカフェコーナー【舞鶴】

投稿日時:2005年03月29日(火)

4月4日にオープン予定。パンや自主製品を製造販売する完成間近の「みずなぎ丸田学園」

 社会福祉法人・みずなぎ学園(多田卓夫理事長)は、舞鶴市・由良川沿いの丸田地区に通所授産施設「みずなぎ丸田学園」を開設する。知的障害者たちが工房でパンを製造し、焼き立てのパンをコーヒーとともに味わってもらうカフェコーナーを併設。将来は、地元のお茶などの農産物を活かした加工品の開発も取り組みたいという。障害者たちが中心となって製造から接客まで担当し、多くの人たちとの交流の店にと夢を広げている。4月4日にオープンの予定。みずなぎ学園は鹿原と高野に授産施設(定員は両施設合わせ90人)と分場(定員19人)を運営しているが、いずれも定員いっぱいの状態が続き、利用を希望する人を受け入れられないでいた。新しい授産施設の建設が急務となり、新施設では好評なパンの製造と販売をする計画を盛り込んだ。パン製造は鹿原の学園で2003年から取り組んでいる。30~40種類の菓子パンと食パンを1日平均200~300個作り、田中町のスーパーや社会福祉協議会、みずなぎショップ「ビバ」などで販売。おいしさと安さが受け毎回売り切る人気で、対応しきれないほど注文も多い。利用者自身が納品と販売まですることで、仕事の自信と喜びを得たという。丸田学園は鉄骨平屋建て、建物面積475平方メートル。パン工房と自主製品の作業場、カフェコーナーを備える。同コーナーに並ぶパンを来店者が選び、テーブル席でコーヒーなどを注文できる。外にはオープンカフェも設ける。1日約500個の販売を目指している。パン製造は鹿原の施設でも引き続き行う。作業場では利用者が希望に応じて陶芸や縫製作業をするが、今回初めて鉢植えなどの園芸品づくりもし、作品はここで販売する。総事業費は約1億6300万円。その内、日本財団が4420万円、市が5700万円を補助した。定員20人で、16人の利用者でスタートする。みずなぎ学園の森下多恵子園長は「職員は利用者のサポートに徹し、利用者が地域の人たちや来店者との交流を深め、夢をもてる施設になれば」と話していた。4月8日に竣(しゅん)工式を開く。カフェの営業時間は午前10時~午後6時半の予定。土・日曜も営業する。場所は宮津市に向かって、国道178号線沿いの八雲小学校の手前を左折してすぐ。電話は82・9500。

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