中学男子バレーボール 全国8強に
中筋小出身・若村選手が名門中学で大活躍
厳しい環境で身も心も強く
「春高バレー」の星へと飛躍を誓う
投稿日時:2021年09月10日(金)
新型コロナウイルス感染拡大に列島が揺れたこの夏、二年ぶりの開催となった「第51回全日本中学校バレーボール選手権」が埼玉県で開催された。この大会には、大志を抱き大阪へと飛び出した中筋小出身の選手が出場。チームをベスト8に導く活躍を見せた。
身長181センチ。堂々たる体躯ながらも、まだ少年の面影が表情に残る若村琥太朗さんは、2006年生まれの15歳。現在は、近畿屈指のバレーボール名門校・昇陽中に越境留学している。
同中は、大阪府下で圧倒的な実績を誇る府下随一のバレーボール名門校。強豪がひしめき合う全国大会でも、これまでに2回の優勝を誇る。
しかし、昨年の大会は新型コロナ感染拡大防止のため中止に。「大会がなくなってしまった先輩たちの分まで」と意気込んで始まった最後のシーズンも、予定していた合宿、練習試合などが軒並み中止になり、自分たちの現在地を確認することもできなかった。
そんな中、チームは近畿大会で3位に入り全国大会への切符を手にする。近畿大会では1試合目が始まってすぐに背中から腰を負傷し、「痛くて思うように体が動かなかった」と振り返る若村さんだが、続く全国大会ではチーム一丸となってベスト8に食い込んだ。
目指していた全国制覇は逃したものの、チームメンバーがそろってそのまま同中の高等部に進学する若村さんは「今回のリベンジで、高校は春高バレー全国優勝を目指して頑張ります」と力強く話した。
【強いこころで挑んだ日々】
若村さんがバレーボールを始めたのは中筋小4年の時。少し太り気味だったということから、減量を目的に始めたのだという。
すぐに競技にのめりこむとともに、最初の一年間で10数センチも身長が伸びた若村さん。家の鴨居が、小学生用のネットの高さとちょうど同じ高さであると気づき、家の中でもずっと跳ぶ日々を過ごした。
そうした日々の努力は様々な大会での際立った成績につながり、バレーボールへの熱意に比例して体も急成長。小6で身長は170センチに達した。
そんなある日、縁がつながり名門・昇陽中の練習に参加することに。帰り際に校門を出るところで、連れ添った父の一之さん(45)に「俺、ここに来る」と宣言。「中学から親元を離れるなんて」と当初は大反対したという一之さんだったが、息子の固い決意の前に最後は決断せざるを得なかった。
それから2年半の時が経ち、伸びた10数センチの身長とともに、多くの経験値を蓄えた若村さん。いよいよ来年からは、「春高バレー」を目指す舞台が待っている。
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