中丹養護学校OB、技能五輪金賞の本田さん(丹波市)北吸分校で講演し後輩や母親たちにエール【舞鶴】
投稿日時:2008年12月09日(火)
脳性まひの障害を持ちながらCADオペレーターとして働き、障害者の技能五輪で金賞を受けた本田正人さん(29)=兵庫県丹波市=が12月5日、北吸の舞鶴養護学校北吸分校で講演した。中丹養護学校(福知山市)を卒業した本田さんは、同じ養護学校の後輩や保護者、教職員ら約40人を前に、「支えてもらった人の期待に応え恩返しをしたい。ともにがんばりましょう」と語った。 福知山市出身の本田さんは、生後8カ月検診で寝たきりになるかもとの診断を受けたが、母親とともに訓練を続け、中丹養護学校の小学5年で自力で歩けるまでに。その後、高等部を経て短期大学に進学。建築関連会社に入社し、右手は不自由だがパソコンでの図面作成、現場での指示などをこなす。障害者が職業の技能を競う国際大会アビリンピックの機械CAD部門に出場、2006年大会で金賞と最優秀賞を受けた。 講演では、初めて歩けた時の一歩の感触を今も覚えていると話した。就職の3年後に一番の理解者の母親を亡くし落ち込んだが、友人の励ましでアビリンピックに挑戦。金賞を受賞し、「この嬉しさを母に伝えたかった。母への感謝の気持ちで一杯」と振り返った。 本田さんは出席した母親たちに向け、「子供たちには時には厳しく、時には励ましの言葉を掛けて下さい。それが子供の力になると思います」とエールを送った。
写真=生徒の質問を聞く本田さん(左端)
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