世界チャンピオンの夢に向け新しい一歩 日星高卓球部の上田選手、「デフリンピック」へ【舞鶴】
投稿日時:2007年01月05日(金)
昨年2月の全日本ろうあ者卓球選手権大会・女子シングルスで、初優勝した日星高校卓球部2年の上田萌さん(17)=浜=が、2009年9月に台湾で開かれる聴覚障害者のオリンピック「デフリンピック」の代表候補に選ばれ、1月6日~同8日の強化合宿に臨むことになった。2年後の大会には、日本チームのエースとしての期待がかかる。世界チャンピオンの夢に向けて、新しい一歩を踏み出す。 生まれつきほぼ両耳が聞こえない上田さんは、5歳から卓球に親しむことでそのハンディを克服した。小学6年生で全日本選手権ベスト8入り、中学時代にも全国大会で活躍して、健常者と互角に戦った。日星高では2年連続で高校総体にダブルス、今夏は団体でも出場した。プレースタイルは左利きのペンドライブ。 いつもは練習と試合で補聴器を付けているが、ろうあ者の大会では外さなければならない。また、健常者と異なり球の変化にくせがある。昨年2月の同大会ではそうした点に最初戸惑ったが、デフリンピック元金メダリストの選手を破り初優勝した。 日本ろうあ者卓球協会が神戸市で強化合宿を主催。女子選手は元金メダリストも含む高校生~30代の10人が招集された。日本女子は前回05年のデフリンピックで団体・単・複全てで金がなく、次回は金を狙って実力の底上げを図る。今後も年に数度強化合宿や遠征試合が計画される。 上田さんは「昨年2月に優勝して、同じ障害を持つ人たちから励ましを受けました。合宿ではフォアハンドとフットワークを強化し、試合経験豊富な選手から聞こえない世界での戦い方を学びたい」と話す。09年の団体・単・複で代表入りを目指す。 日星高卓球部監督の谷上宏樹教諭も、合宿にコーチとして招かれ、練習メニューの作成を担当する。谷上さんは「ふだんろうあ者との対戦がないので、経験を積むいい機会になる。国際大会を知る選手たちと交流し、次は自分が中心になるんだと自覚を持ってほしい」とサポートする。
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