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与保呂三字で「稲の虫送り」 夜の闇に幻想的な炎浮かび上がる【舞鶴のニュース】

与保呂三字で「稲の虫送り」 夜の闇に幻想的な炎浮かび上がる【舞鶴のニュース】

投稿日時:2003年07月15日(火)

古い竹の先に火を付け農道を歩く参加者たち

 与保呂三字協議会とグリーンサークル21は7月11日夜、舞鶴市与保呂地区で稲の虫送り行事を催した。あいにくの雨の中、地元の親子たちが竹で作った明かりを手に農道を歩くと、暗闇の中にいくつもの炎が幻想的に浮かび上がった。
 稲の虫送りは、稲につく害虫を松明の炎で集め、松明を持って村境まで歩いて虫を送り、その場で駆除する伝統行事。村全体で行うことで住民の連帯感を育んだり、虫の駆除のほかに悪魔払いの意味も含まれている。日本各地の農村で行われていた。
 与保呂と木ノ下、常地区でも昔は虫送りを村人で続けていたが、農業の衰退とともに生活様式も変わり、いつの間にか消えた。そんな伝統行事を復活させ地域の交流を図ろうと、3つの字で数年前に復活させた。
 3つの地区で親子やお年寄りたちが集合し、松の代わりに古い竹の先に火を付け農道を歩いた。農道に沿って松明が設置され、先頭者が鐘と太鼓を打ち鳴らす中、その道をゆっくりと動く炎が夜の闇に浮かんだ。

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