与保呂・木ノ下・常の三字女性会 9月24日、敬老会で「蛇切岩」上演 【舞鶴】
投稿日時:2006年09月22日(金)
与保呂、木ノ下、常の三字女性会(大浦さよ子会長)は、9月24日に与保呂の与保呂小学校で開かれる敬老会で、地元の伝説「蛇切岩」を題材にした演劇を上演する。初めての三字合同での取り組みで、出演者たちは上演に向けて舞台けいこに励んでいる。 三字女性会では、敬老会の余興の出し物は、例年各字がそれぞれ踊りなどを発表してきた。今年初めて三字合同での出し物をと、「蛇切岩」の劇を演じることを決めたという。出演するのは、女性会の役員26人と太鼓や笛の囃子方の男性2人。 「蛇切岩」の物語は、親の反対で青年と結ばれなかった娘が池に身を投じて大蛇に変身。この大蛇が暴れて川の氾濫を起こしたため、困り果てた村人たちが、モグサで作った牛形に火をつけ、大蛇に食べさせ退治する。この時、大蛇は熱さにのたうちまわり、大岩(蛇切岩)に激突して3つに切断され、村人たちは頭を日尾池神社(与保呂)、胴体をどう田の宮(行永)、尻尾を大森神社(森)に祀ったという。 劇は「蛇切岩縁起」として、木ノ下女性会の川勝由美さんの弟で、アマチュア劇団を主宰する加々里研一さん(京都市在住)が脚本を書いた。6月に配役を決め、七月の台詞けいこ、8月から週1回、合同で舞台けいこを続けている。演出を担当する川勝さんは「大蛇の暴れる場面が見どころで、大きな青い布を使って波しぶきを表現します」と話す。 敬老会には、約80人のお年寄りが観賞する。大浦会長は「お年寄りのなかにも、この伝説を忘れかけている人もいます。もう一度、ふるさとの伝説を思い出してもらうとともに、次の世代にも伝えていきたい」と話している。劇は9月30日午前10時から与保呂小体育館で再上演することになっており、観賞を呼びかけている。
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