不登校児童・生徒の民間教育施設「 聖母の小さな学校」 創立20周年教育シンポで卒業生らが語った体験まとめ記念誌に【舞鶴】
投稿日時:2010年04月13日(火)
不登校の児童・生徒のための舞鶴市上安の民間教育施設「聖母の小さな学校」が、昨年創立20周年を迎えて開いた教育シンポジウムで、卒業生らが語った体験などをまとめた記念誌が完成し、府内の全ての小・中・高校などに配布した。不登校と向き合うことで、あるがままの自分や人とのつながりを回復し、成長する様子が記録されている。希望者にも無料で配布する。学校は元中学・高校教諭の梅澤秀明さんと良子さん夫妻が1989年に設立。現役の学校教師や市民もボランティアで授業を手伝うなどし、これまでに約200人が巣立った。多くの卒業生や父母、市民らが運営を支援している。シンポは昨年2月に開かれた。記念誌はA4判で48ページ。秋に行うスポーツフェスタで不登校の自分と向き合って、いまの自分を表現したパネル九枚の絵、同学校顧問の大塚喜直さんが、「人は人とのつながりによって、人間になっていくという2人の思いが聖母の教育の根底にある」と述べた基調講演を掲載した。聖母を卒業した社会人や大学生ら3人が発表した体験の発言も収録されている。「草取りをするなど自然に人と一緒に何かをできるという体験が、積み重なっていったのがすごく大きかった」「不登校は私の原点。あるがままの自分で生きられるようになった」と1歩1歩変わる姿が記録されている。1200部作成した。関心のある人にも読んでほしいとする。希望者は送料のみ自己負担を。【問い合わせ】電話&FAX77・0579、聖母の小さな学校
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