ヴェネチア国際芸術協会が作成する美術学術画集に 小坂けいしんさんの水墨画収録【舞鶴】
投稿日時:2002年02月15日(金)
イタリアから現代日本美術を世界に紹介する事業として、ヴェネチア国際芸術協会が作成する美術学術画集に、朝来西町の画家、小坂けいしんさん(54)の水墨画が収録されることになった。画集には、平山郁夫氏や加山又造氏といった日本を代表する画家の作品も掲載される。小坂さんは昨年の2001年版の画集にも作品を寄せた。2002版は9月発刊の予定で、世界の美術館や大学に収蔵される。来年にはフランスでも同じような画集の計画があり、小坂さんに制作の依頼があった。
日本の芸術を高く評価するヴェネチアの美術研究者らでつくる国際芸術協会が、日本を代表する作品を一同に集めた画集「ヴェネチア国際芸術大全」を制作した。画集の総監修を務めた美術学者のトニーノ・ガルシア氏が2年前、来日して収録する作家をリストアップしていた際、美術誌に載っていた小坂さんの作品に目が留まり、制作を依頼した。
絵画教室を主宰する小坂さんは日本や海外での美術展で入選。舞鶴市展委員や日本中国水墨交流協会評議員を務めている。依頼を受けた後、水墨画「雪上がる」を制作した。2001年版画集には活躍する290人の絵や書などが収められた。小坂さんの作品には「欧米諸国には真似のできない構成力。表現力のみならず精神性も卓越した深みをもつ芸術家」と紹介文が添えられた。
昨年5月にも、2002年版の画集に掲載したいと依頼文が届いた。前回に続いて、水墨画「飛雪(ひせつ)」を制作。雪の朝来川にかかる橋にコートを来て立つ人物を描き、冬の寒さをノスタルジックに表現した。画集は世界の研究者の目に触れることになる。
また、昨年の画集を見た元ルーブル美術館館長のフランソワ・レノ氏が、フランスのルーブルロイヤル芸術評議会が現代日本美術の研究書として、来年発行する画集「ラ・セゾン」にも小坂さんを推薦した。フランスでの現代日本美術の学術画集は、これが初めてという。
小坂さんは「はじめ依頼を受けた時、収録される顔ぶれを聞いてなぜ私がと驚いた。ヨーロッパでは私の作品が日本とは異なる見方がされたのかもしれない。日本の美術が世界に紹介されるのは有意義なことなので協力しました」と話していた。
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