レスリングオリンピック代表選手
高谷惣亮さん城南中に来校
投稿日時:2021年09月03日(金)
市内小中学校で2学期の始業式が行われた8月26日、京田の城南中に京丹後市出身のレスリング日本代表選手の高谷惣亮さん(32)が来校し、生徒たちに体験談などを語った。
高谷さんの来校は、同中生活指導主任の常勤講師で、元日星高レスリング部監督の三村和人さん(61)の呼びかけで実現。夏休み前には生徒たちに、東京オリンピックで男子レスリング・フリースタイル86キロ級に出場する高谷さんが元教え子であることを伝え、「2学期にはメダルを持ってきてもらおう」と話していたという。
オリンピックでは、高谷さんは残念ながら初戦敗退となったが、帰国後に実家へ帰省していた折りに、三村さんが高谷さんへ来校を要請し、快諾を得た。
当日は、新型コロナウイルス感染拡大に配慮し、始業式は視聴覚室から各教室をつなぎZOOMで開催。実際に来校した高谷さんも、画面越しでの登場となった。
高谷さんは、レスリングを始めた経緯や普段の練習状況、オリンピックの体験談などを披露。選手村宿泊施設の段ボールベッドなど具体的な話に、生徒たちは興味津々で聞き入っていた。また、目標に向かってうまくいかないことも多いが、その都度、考え方を変えたり工夫をしながらさらに前進することが大切であることを熱弁した。
ロンドン大会、リオ大会、東京大会とオリンピック3大会に出場し、2014年の世界選手権では銀メダルを獲得するなど、第一線で活躍し続ける高谷さんだが、「皆さんに何かを与えることができれば、などという事はおこがましいと思う。自分は精いっぱいやるだけです。その姿を見ていただけることが有難いことです」と謙虚な言葉を投げかけた。
長年に渡って多くの一流選手を育ててきた三村さんは「井上も伊調も高谷も、決して特別なことのない1人の生徒でした。城南中学校の生徒にも、今からでも大きな可能性があることを知ってもらえる機会になればと思います」と話していた。
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