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メガネの和諧堂で3月30日まで 瀬野清さん絵画展 被災者の悲しみを表現【舞鶴】

メガネの和諧堂で3月30日まで 瀬野清さん絵画展 被災者の悲しみを表現【舞鶴】

投稿日時:2015年03月10日(火)

東日本大震災をテーマにした絵画と瀬野さん

 円満寺のメガネの和諧堂で、東日本大震災をテーマに描いた、元美術教師の瀬野清さん(65)=白浜台=の絵画展が開催されている。油絵や混合技法などで被災者の「悲しみ」を表現し、サロン・ドトーヌ展などフランスの多くの展覧会で賞を受けた。3月30日まで。三重県生まれの瀬野さんは、1972年から37年間、青葉中、城南中、城北中で美術を教えていた。退職した2009年から本格的に創作活動を始め、11年の震災後、被災地の宮城県東松島市、福島県いわき市、南相馬市を4回訪れた。絵画展では、遺体が安置されていた小学校の体育館や、津波被害を受けて枯れたまま立つ冬のひまわり、潰れたままのポンプ小屋、原発事故で不安な表情を浮かべる住民、抽象的に表現された土葬の様子など、29点が展示されている。パリの国際公募展では「感動をよびさます作品とは、最大限の慎みを保ちつつ、人の痛みを表現する」と評価された。瀬野さんは「被災地をまのあたりにして表現し、震災と向き合わなければ次に進めない思いで描いた」と話している。午前10時から午後7時。火曜定休。
【問い合わせ】電話75・1208、和諧堂

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