フクヤ4月から移動スーパー開始 買い物支援と高齢者見守り活動 「とくし丸」2台運行 市・府と協定【舞鶴】
投稿日時:2014年03月11日(火)
府北部を中心に12店舗を営業するスーパー「フクヤ」(本社・宮津市、平野功社長)が、高齢化による買い物弱者支援を目的に、4月1日から移動スーパー事業「とくし丸」を舞鶴市内で開始する。配達販売時に高齢者などの日常生活の異変などを行政に連絡する見守り活動も行うため、市、府中丹広域振興局と3月5日、中丹ふるさとを守る活動に関する協定を結んだ。
オール日本スーパーマーケット協会に加盟するフクヤは、移動スーパー事業を2012年から展開する徳島市の「とくし丸」で研修を重ね、同社と事業提携。フクヤが募った個人事業主が委託販売を行う。
ペイントを施した冷蔵庫付きの軽トラックに、生鮮食品や日用品など300品目以上の商品を積み、顧客一軒一軒を訪問する。価格は店頭より10円程高く設定し、フクヤの商品であれば注文も受け付ける。販売だけでなく、高齢者の相談などにも対応する。
当初は2台運行し、1号車は森の白鳥店を拠点に個人事業主が週6日、同店南側の丸山や与保呂、行永などを3エリアに分け、月・木、火・金、水・土にそれぞれ訪問する。1エリアにつき50世帯の計150世帯を回る。2号車は引土の西舞鶴店を拠点にフクヤとくし事業部の河田哲史マネージャーが、引土、京口、松陰などを回り、1号車の代車対応も考えて週2日営業とする。
フクヤの浅野泰雄専務、河田マネージャー、個人事業主の3者が、2月から市内3000軒以上を訪ねて顧客を開拓しており、販売ルートの拡大を目指している。個人事業主も募り、今後2年を目処に、12店舗を拠点とした15台での営業を目標にしている。
平野社長は「買い物に困っている方々へ、いろいろな分野でお手伝いし、一人一人のお客様に対応したい」、浅野専務は「長年お世話になっている地域の方々へ恩返しをしていきたい」と話している。
問い合わせは、電話63・6101、同社営業本部まで。
写真左=フクヤが運行する移動スーパー「とくし丸」の同型車両。300品目以上の商品を積んで訪問する(フクヤ提供)
写真中=「とくし丸」の同型車両の外観(フクヤ提供)
写真右=中丹ふるさとを守る活動に関する協定を結んだフクヤの平野社長と金谷浩志・府中丹広域振興局長、多々見良三市長(左から)
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