バンダーレさん、地域に溶け込み交流深める 京大水産実験所で学ぶインド人留学生【舞鶴】
投稿日時:2007年12月18日(火)
長浜の京都大学舞鶴水産実験所で学ぶインド人留学生、チャイタンニャ・バンダーレさん(29)=余部下=が、舞鶴ライオンズクラブの日本語教室「かもめの学校」で学んだり、小中学校で講演するなど地域の人たちと交流を深めている。12月13日には円満寺の舞鶴グランドホテルで、同クラブの例会にゲストとして招かれスピーチし、「舞鶴が自分のまちになった」と語った。 インド中央部のマハラシュトラ州内のダルマバァドゥの出身。山間部で生まれ育ったが、旅行で海を見たことをきっかけに、国立海洋生物研究所で3年間、インド洋を研究した。昨年、文部科学省の留学生として京大農学部に入学し、今年4月から同実験所でヒラメの研究に取り組む。日本語や英語など6カ国語を使いこなす。 同クラブの会員約50人の前でスピーチ。舞鶴に来た当初は寂しかったが、同クラブが舞鶴在住の外国人のために開く「かもめの学校」に5月に入学して生活が変わった。アジア各国の出身者約80人と学び、日本語を指導する元小中学校校長と親しくなった。高倉神社祭礼への参加、小学校での交流など地域に溶け込んでいる。 また、両親はハンディキャップを持つ貧しい家庭の子供たちを受け入れる無償の学校を自宅に開設しており、バンダーレさんも経済的に支援している。「将来、同じような学校づくりの奉仕活動をしたい」と述べ、「困っている時、舞鶴の人たちに助けてもらいました。今後も交流を続けたい」とする。3年間舞鶴に滞在し、博士号の取得を目指す。
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