バイオごみ袋普及を みずなぎ高野学園 製造、販売に取り組む サトウキビ素材で環境に優しく【舞鶴】
投稿日時:2015年04月24日(金)
障害者たちが利用する野村寺のみずなぎ高野学園が、従来の石油化学由来ではなく、植物素材を利用した半透明のバイオごみ袋の製造に3月から取り組んでいる。二酸化炭素削減など環境への意識を高めるとともに、不燃ごみを出す際に不用なものを入れるのを防ぐのに役立てたいと、普及に努めることにした。福祉的就労の場である同学園は、これまで発泡スチロールなどを回収してペレットにするリサイクル事業、紙おむつ専用袋の製造などを請け負い、利用者たちが働いている。一般的な石油素材の青色のごみ袋も2003年から作ってきたが、原料の在庫がなくなったのを機に、環境に配慮したサトウキビを素材にした中身が見える半透明のバイオごみ袋の製造に切り替えることにした。不燃ごみを出す際に市はプラスチック容器類などについて、透明か半透明のごみ袋で出すよう呼びかけているが、一部で中身が見えにくい青色のごみ袋を使っている人もいる。同学園の利用者もリサイクルプラザで分別作業をして中を確認しているが、そうした作業の安全を高めるため、同学園は半透明のごみ袋の普及を進めたいと考えていた。豊岡市の素材メーカーからロールごと仕入れ、製袋(せいたい)機で加工する。袋は45リットル用で横65センチ、縦80センチ、厚さ0・025ミリ。7枚入り100円。利用者たちが外袋に詰める作業をする。同学園で販売しており、大口で購入する市内の事業所もある。同学園主任の野々垣和彦さんは「環境にやさしいごみ袋として、扱ってもらえる店を増やしたい。ごみ出しのルール意識を高めることにも役立てば」と話していた。
【問い合わせ】電話75・8800、みずなぎ高野学園
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