スナビキソウを守ろう 蝶愛好家のグループ 神崎浜で流木清掃 アサギマダラのえさ絶やさぬ【舞鶴】
投稿日時:2014年04月30日(水)
旅する蝶のアサギマダラのえさとなるスナビキソウを守ろうと、舞鶴市アサギマダラの会が、昨年9月の台風18号によって大量の流木が打ち上がった神崎海水浴場の砂浜で、このほど清掃活動をした。海岸に自生するスナビキソウを覆うごみを一日がかりで拾い集めた。波をかぶらない畑で増やす取り組みもしている。
アサギマダラは初夏に南西諸島などから日本へ北上し、産卵を終えて秋に再び南下する。約2000キロを飛ぶ途中に、舞鶴市内の神崎浜やフジバカマのある庭などで休む姿が見られる。生態があまり解明されていない珍しい蝶を保護し、国内外の愛好家と交流しようと、神崎でスカイスポーツを楽しむ女布の村上貴是さん(66)らが同会を設立した。現在、会員は50人にまで増えた。
神崎の砂浜にはスナビキソウが自生しており、オスが6月に咲く花の樹液を吸う。昨年6月に近くの由良川小学校の児童たちが観察に訪れ、捕獲した蝶の羽に日付や学校名などをサインペンで記すマーキングをした。
昨年の台風18号で由良川が増水し、流域から木々や枯れた植物などが砂浜に漂着した。府が毎年、冬の間に2キロにわたる海岸に打ち上がった流木を7月の海開きまでに回収しているが、今年は例年に比べて多いという。京都市の会員の田中一広さん(63)らが重機でスナビキソウが踏まれないように、スナビキソウが残る場所を囲って手作業でごみを集めた。
村上さんは「スナビキソウを守るため、近くの畑などに植え替え増やすこともしています。今年も観察会とマーキングをしたい」と話している。
写真左=砂浜に漂着したごみを回収する市民たち
写真右=ごみに覆われたスナビキソウ
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