コロナに負けるな
中舞鶴小でどんど焼き
児童ら250人が歓声あげる
投稿日時:2022年01月18日(火)
書初めや正月飾りを燃やし、1年の無病息災や筆の上達を願う「どんど焼き」が1月14日、余部上の中舞鶴小(藤原佳弘校長)で行われた。
「どんど焼き」は無病息災を祈り小正月(1月15日)に行われる火祭り行事。燃やした書初めの紙が高く舞い上がると習字が上達し勉強もできるようになると言われている。以前は多くの学校で行われていたが、近年は様々な問題を理由に取りやめになることが増え、市内では同小だけが実施している。
藤原校長は「中舞鶴地区は、保育園、幼稚園、小学校、中学校が一つずつあり、非常に結びつきが強い。50年以上行っている行事で、親子3代が経験するという家庭も少なくない。地域からも望まれている行事なのでしっかりと取り組み続けたい」と話し、雪害やコロナ禍の中で無事に開催に至ったことを喜んだ。
裏庭にはこの日、高さ約1mの櫓が教職員の手により組まれ、中には家々から持寄ったしめ縄、正月のお飾りが置かれた。同小児童約230人が書いた書初めは、およそ3mの長さがある竹に学年ごとに括り付けられた。
どんど焼きには同小児童らのほか、近くの中舞鶴幼稚園の園児も参加。総勢250人を超える子どもたちが伝統行事を見守った。
点火の前には、児童会本部役員が行事の成り立ちなどを説明。中川遥香さんが、「書初めは灰が高く上がれば上がるほど、字がうまくなるそうです。高く上がるといいですね」と呼びかけた。
火がつけられると櫓は勢いよく燃え上がり、書初めも順に火にくべられた。
風にあおられて高く舞い上がった灰を目で追いながら、児童らは大きな歓声を上げていた。
舞い上がる灰を目で追っていた6年生の女子児童は「みんなが幸せに楽しく暮らせますようにとお願いしました」と笑顔を見せていた。
本部役員の大村心飛さんは終わりのあいさつで、「私は、家族全員が安全に過ごせますようにと願いました。これからコロナに負けないように健康に気を付けていきたいです」と気持ちを新たにしていた。
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