ギャラリーサンムーン ピカソの希少な作品公開 開廊16周年 市民に愛され交流も【舞鶴】
投稿日時:2013年07月02日(火)
舞鶴市浜のギャラリー・サンムーンが開廊16周年を迎え、記念のピカソ展を開いている。画廊オーナーの佐藤保明さん(64)=浜=が所蔵するピカソが挿絵として描いた希少なイラストレーションを初めて公開している。7月7日まで。
「街に文化を、心に豊かさを」の志を持ち、佐藤さんが脱サラして1997年にオープン。古今東西のアート作品を紹介し、著名な作家から若手、地域のアマチュアら幅広く展示してきた。アートを通して骨髄バンク運動への協力や、東日本大震災のチャリティ作品の企画などもし、芸術好きの市民たちの交流の場にもなっている。
今回で486回目となる企画展では、20世紀最大の巨匠ピカソ(1881~1973)が描き、フランスを代表する版画家ジョルジュ・オーベルが限定140部だけ制作した作品集「ヘレーヌ・ジェズ・アルキメデ」に収められたイラストレーションを展示した。佐藤さんが美術オークションで入手した。太い線などを使って、幾何学模様や切り絵などのような不思議な絵が目を引く。実物の本も置かれ、手にすることができる。
このほか「笑う王様」「花束」などリトグラフ版画など、多彩なピカソの作品が並ぶ。佐藤さんは「質の高い作品にこだわって展示してきました。始める時は手探り状態でしたが、たくさんの人に支えられたからこそここまで来ることができました。感慨もひとしおです」と話す。
入場無料。午前10時~午後7時(最終日は午後5時)。
【問い合わせ】電話63・4858、サンムーン
写真=ピカソが描いたイラストレーションと佐藤さん
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