カメラ店経営の奥雲さん 精巧な自転車のミニチュア模型づくり 【舞鶴のニュース】
投稿日時:2002年10月08日(火)
浜のカメラ店「トキワカメラ」経営の奥雲寿之さん(74)が、精巧な自転車のミニチュア模型を作り、店内のショーケースに展示している。タイヤも回転し、ハンドルも曲がる模型に、来店客は「ここまで細工できるとは」と感心しきり。
奥雲さんは、カメラを修理する器用さを生かして、3年ほど前から竹細工づくりを趣味で始めた。箸ぐらい太さの竹を小刀で削って、昔の子供の遊び風景を再現した。子供はすべて猿に作り、顔に表情までつけた。さらに、だれも作らないものをとの思いから、竹細工からミニチュア模型作りに方向を転換したという。
これまでに、長さ20ミリ、高さ15ミリの最小のものから長さ90ミリ、高さ50ミリまでのミニチュア模型14台を完成させた。フレームはボールペンのアルミ製の替え芯、タイヤのホークは安全クリップの針金を伸ばして作った。ペダルを踏んで回す歯車はカメラの部品、タイヤのゴムは電線のチューブを使った。サドルの高さ調節もでき、ブレーキも付いている。
ミニチュア模型は、ヨーロッパの自動車メーカーが製造するスポーツタイプの自転車のカタログを見て作った。カタログの写真を計測して縮小した。1台を作るのに約10日間かかるという。奥雲さんは、現在15台目を制作中。「ブレーキ用に使える部品をカメラの部品から探して使っていますが、ワイヤーでブレーキをかける動きが難しい。何とかこれを完成したい」と話している。
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