ウナギの謎に迫れ
投稿日時:2019年02月01日(金)
岡田小(波多野暢校長)で18日、ウナギの生態について学ぶ出前授業があった。海洋高校の伊藤昌平教諭が同校を訪れ、4年生11人がウナギの不思議な生態について学んだ。4年生の国語の教科書には、ウナギの生態について書かれている「ウナギのなぞを追って」が載っていることから、ウナギ研究の歴史や養殖について学ぼうと出前授業を行った。伊藤さんは、ウナギ研究の第一人者である塚本勝巳・日本大学教授と共にウナギの稚魚調査に加わった経験を持つ。授業ではウナギの生態について説明。世界で19種類いるうち日本では「オオウナギ」と「二ホンウナギ」が生息していること、天然もののウナギは腹が黄色で養殖ものは白いことや、深海で生まれ、黒潮に乗って日本の川にやってくることなどを話した。また産卵場調査の歴史では1973年から始まった第一次調査から説明し、平成17年の第11次調査で生後2日から5日までの幼生を発見、続く同20年に親ウナギを捕獲。同21年に世界で初めて天然ウナギの卵31個を採取したと話した。伊藤さんは「卵は発見されたが、誰もまだ産卵シーンを見ていません。研究は1つ分かっても、また次の謎が出て来て常に続いています」と生徒たちに語りかけた。最後は絵本「うなぎのうーちゃん」の読み聞かせがあり、深海から生まれたうーちゃんが、海流に乗り日本に着き、川をのぼりやがて成熟し南の海で命をつなげていく一生を児童たちに伝えた。増茂一花さん(10)は「天然と養殖ウナギのお腹の色に違いに驚いた。教科書に載っていたことよりも詳しく教えてもらえたし楽しく学べた。家に帰ったらお母さんにうなぎのことを教えたい」と話していた。
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