アマカメラマンの故・原修一さんの1周忌を前に 仲間たちが追悼写真展、8月に遺作30点並ぶ【舞鶴】
投稿日時:2009年07月28日(火)
舞鶴市展で記念大賞などを受賞し、昨年9月に68歳で亡くなったアマチュアカメラマンの原修一さん=常新町=の追悼写真展が、まいづる写真クラブの仲間たちによって開かれる。故郷に近い高野山の金剛峯寺の姿や五老岳の朝日などをありのままに写し取り、がんに侵されてからも好きな写真への意欲は衰えなかった。よく立ち寄った浜の喫茶店「ボヌール」で、8月1日~29日、遺作30点を展示する。タクシー運転手だった原さんは、1999年の第30回舞鶴市展にくつろぐ猫の写真を出品し、舞鶴記念大賞を受賞。それを機に写真に熱中し、近隣市町のコンテストでも幾度も入賞した。2005年仲間7人とまいづる写真クラブを結成。ボヌールに集まり写真談義をしグループ展を重ねた。最も熱心にレンズを向けたのが、出身地の和歌山県九度山町に近い高野山。奥の院への参道や8月のろうそく祭り、行き交う僧侶の姿などにシャッターを切った。また、四季折々の自然の風景をありのままにの気持ちで瀬崎の夕日、富士山などを撮影。五老岳の朝日を撮るため、午前2時に深夜勤務が終わった後、山頂で日の出を待った。 時には厳しく写真術の助言をしたが、仲間たちと撮影旅行に出掛けた際には、仕事柄運転や道案内をするなど面倒みのいい人柄で慕われた。三年前がんと分かってからも、治療を受けながら亡くなる直前の8月まで仕事と写真を続けた。カメラを手に出掛ける姿が家族を安心させ、仲間たちはその姿に叱咤激励のメッセージを受け取った。1周忌を前に、同クラブが追悼となる写真展を企画。残された膨大なフィルムや作品の中から原さんの集大成となる写真を選び、2部構成で30点を展示する。1部は高野山と松尾寺、17日からの2部で舞鶴近隣や琵琶湖などの風景に入れ替える。自然光や照明を活かした印象的な作品や受賞作も並べる。会員の馬屋原信行さん(60)=金屋町=と松本房雄さん(75)=田中町=は「お酒の飲めない方でしたがとても人付きあいがよく、知られていない撮影場所もよく案内してもらいました」と振り返る。事務局の嵯峨根徹さん(71)=清美が丘=は「撮影先で見つけた花や草木を花瓶に活けて店に飾る心遣いもありました。みんなと原さんを偲びたい」と話す。展示は午前8時~午後6時半。入場無料。日曜休み。
【問い合わせ】電話62・6008、ボヌール
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