ゆったり泳ぐマンボー 心和ませて 東高出身のみなみさん 3作目の絵本発表 震災以後、ストレス抱える親子たちへ【舞鶴】
投稿日時:2012年06月12日(火)
中学、高校を舞鶴で過ごした絵本作家のみなみじゅんこさん(旧姓鹿田さん)=東京都立川市=が、3作目となる絵本『ゆーらり まんぼー』(アリス館)をこのほど出版した。ゆったりと海の中を泳ぐマンボーの世界が繰り広げられており、震災と原発事故以後ストレスを抱える親子たちにも心を和らげる1冊になればとする。 両親の帰郷に伴なって白糸中と東舞鶴高校を卒業し、大阪市内で幼稚園教諭をしながら夜間の美術専門学校で学び、創作意欲が高まり手作り絵本づくりに取り組むようになった。絵本サークルにも入会し、実家の家電店を舞台にした作品など1年に1作のペースで作り続け、東京都立美術館の東京展・絵本の部で優秀賞を受賞した。 2人の息子がダンゴ虫と遊ぶ様子をヒントにした絵本『てとてとだんごむし』と『ととととだんごむし』の2冊を、2008年にひさかたチャイルドから同時出版し、作家デビューを果たした。今作はそれ以来の作品になった。 どんな作品を作るか、自分の内面を見つめる作業を編集者と時間をかけて行い、企画を練り上げた。母親が赤ちゃんに読み聞かせをしてコミュニケーションをとれる絵本にと、マンボーを主人公にしてイメージを膨らませた。 完成した絵本は24センチ×19センチ、32ページ。シルクスクリーンの技法で絵を描いた。大海原を散歩するマンボーに、小さな魚たちが寄り添って泳いだり、カモメと触れ合ったりする様子を、朝から夜までの海の色の変化も合わせ描いている。国分寺市の絵本専門店で原画展も開いた。 みなみさんは「ゆったりと海を泳ぐ不思議な存在のマンボーの心地よさやうれしさを、味わってもらえたらうれしいです」と話している。 1冊1,365円。全国の書店で販売中。
写真=出版した絵本『ゆーらり まんぼー』
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