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ものづくりのルーツ−縄文時代の布「あんぎん」づくり

ものづくりのルーツ−縄文時代の布「あんぎん」づくり

投稿日時:2016年08月30日(火)

古代の布「あんぎん」を編む子どもら

 8月6日、女布の城南会館ふれあい工房で「縄文人から学ぶ生活の知恵・第二回」が行われた。前回の開催では、親子合わせて25人が麻から繊維を取り出し糸をよる事で、縄文時代の糸を完成させた。今回の工程はその糸から布を編む作業で、そこから生まれる布こそが縄文時代にルーツを持つ「あんぎん」である。前回に続き縄文ものづくりフォーラムの森下一夫さんを講師に迎え、子どもたちは編み機に横糸を張り、張った横糸に縦糸を編みこんでいく作業を繰り返して古代の布「あんぎん」を完成させていった。「糸を交差して編んでいく所が面白いです。繰り返し作業なので難しくはないです」と語る坂根萌(もも)さん(9)は、早速コツを掴んだようで熱心に糸を編みこんでいた。森下さんは「今はなんでも「ボタン1つ」で色んな事が出来る世の中です。コツコツ自分の力で完成させていく喜びを味わって欲しい。そして、縄文時代の人たちがこんな苦労をしていたんだなというのも知ってもらえたらと思います」と語った。1万5000年の時を経て、よみがえった「あんぎん」がもたらしたのは、モノづくりの「心」だったのではないだろうか。

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