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まちのために良いことを~上安のカフェ「カンマ」でクリスマス会

まちのために良いことを~上安のカフェ「カンマ」でクリスマス会

投稿日時:2019年12月20日(金)

 上安のカフェKAN,MA(カンマ)で12日と19日、舞鶴学園の子どもたちを招待してクリスマス会が開かれた。開店から2年が経過した同店の呼びかけに応じた市内外の有志、企業などが集まり企画し実現した。「商い」の域を超えた関係者らの情熱に迫った。

 「舞鶴に対して、“良いこと”をしたい」プロジェクトはそんな一言から始まった。2017年に開店した同店は、土地の所有者である大滝工務店(南田辺)が建設し、小さな広場(東京都新宿区)による運営でスタート。店の理念に共感し集まった市外出身者らを中心に「おしゃれなカフェ」としての地歩を固めてきた。小さな広場社長の団さん(45)=写真=は開店からの2年間を振り返り「店の認知度も高くなり経営が安定期を迎えた今、“絶対にやりたかったこと”へ駒を進められる段階に入った」と言葉に力を込めた。団さんは福知山市に生まれ、幼少期をすごしたあと京都市内に移った。大学卒業後は雑誌の編集者などを経て独立し、現在は東京を拠点に複数の法人を経営している。現場のスタッフとは、様々な方法を駆使してコミュニケーションを取りつつ、月に一回は実際に足を運ぶという。カフェの建つ場所には元々引き揚げ者の受け入れ施設があった。そこは人生の困難な局面から脱した人たちが、「一息ついて」再生の歩みを踏み出した場所だった。そんな歴史にも思いをはせ、「一息つける場所」を目指して名付けた「カンマ」という店名。思いは少しずつ街に馴染み、新たな交流の拠点としての役割は広がりを見せつつある。

【街の特性に 思いを馳せて】

 「まちのために良い事を」の考えを突き詰めた結果、児童養護施設の子どもたちを招いたクリスマス会の開催に行き着いた。引き揚げ者支援の歴史により、実に京都府下の半数である2箇所の児童養護施設をもつ舞鶴。街の持つホスピタイティの特性を市民はどのくらい認知しているのか、と団さんたちが問題意識を持つに至ったことが背景となったという。2日間に渡って開催されたクリスマス会では、両日を合わせて46人の子どもたちが同店を訪れ、手作りのパーティーを楽しんだ。趣旨に共感した支援の輪は多くの企業・個人に広がり、その内容はビンゴの景品やクリスマスツリー、パンの提供など多岐に及んだ。クリスマス会当日、店内には子どもたちの笑顔と笑い声が溢れ、同学園の桑原位修施設長は、「このような体験を通して、子どもたちもいろいろな事を学び成長していくと思います」と感謝の気持ちを述べていた。一方で団さんは、「子どもたちの学びというよりもむしろ、こうしたことに携わることで我々が得る学びや気づきのほうが大きいと思う」と話し、「10年間は続けていきたい」と取り組みの継続と広がりへの意欲を語った。新たに紡がれはじめたカンマの第二章。営利企業の枠を超えた影響力が、我が街にどういった化学変化をもたらすか。同店の今後を期待しながら見守りたい。

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