ふれあいホーム真愛 認知症、見守り体制づくりへ 初会合で住民、関係機関と連携【舞鶴】
投稿日時:2010年11月19日(金)
舞鶴市北田辺の小規模多機能型居宅介護事業所「ふれあいホーム真愛」が、認知症高齢者への理解を深め、地域で安心して暮らせるようにと、地域住民や関係機関と連携して声かけや見守りの体制づくりに向けた会合をスタートさせた。第1回目は市内の認知症高齢者の現状説明、介護する家族が近所の人たちの見守りで助けられた体験を語った。 真愛は、地域で高齢者の在宅生活を支援するため、認知症の高齢者などの通い・宿泊・訪問のサービスを1カ所で同じスタッフが対応する。地元自治会役員らと運営推進会議を開く中、認知症の高齢者を早期に発見し家族を支援する体制づくりを進めることにした。 初会合には約30人が出席。市高齢・障害福祉課職員が市内の介護認定者3,300人の内、認知症が60%を占め、正常な判断ができないため10社の生命保険を契約したケースを報告し、「周囲に認知症への理解を広げることが大切」と述べた。 定年退職後に認知症になった夫を介護する女性は、近所に夫の症状を話したことで、徘徊している夫を見つけて連絡してくれ、「家族だけでは夫を守ることができない。近所の人たちに話してよかった」と語った。出席者からは入所施設が少ないことの不安や、「他人に無関心な時代になり声かけが忘れられてきた。少しずつつながりを取り戻せれば」と話し合った。来年3月まで2回会合が開かれる。
写真=会合に集まった参加者たち
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