ふるさとの風景 新しい表現で描く 舞鶴出身の田主さん版画展 11月23日まで 懐かしい記憶 三角形で【舞鶴】
投稿日時:2015年11月06日(金)
舞鶴出身の版画家、田主誠さん(73)=茨木市=の3回目の作品展「心の旅版画館」(市など主催)が、北吸の赤れんがパーク3号棟(智恵蔵)で開かれている。新しい技法を駆使したカレンダーの原画、懐かしい記憶を油性マジックを使い三角形で表現した新作など約230点を並べ、これまでの画業の歩みを見ることができる。(青木信明)国際版画展に入選後、海上自衛隊事務官から国立民族学博物館職員に転身し、民族学シリーズなどの版画を制作した。50歳で退職して創作に専念、新聞などに絵と文を発表している。ふるさとへの思いも強く、赤れんがや四季の風景などを油性ローラーで彩色するなどを試みたカレンダーの原画13点を今回初めて公開した。幼児のころに魅せられた三角形を使った作品も長らく作ってきたが、最近では子供の時の思い出などの記憶のかけらを心のおもむくままに三角形だけで描いており、そうしたシリーズも並べた。また、北米インディアンのイロコイ族の仮面や西アフリカなどの民話、日本の伝統行事などのいい日本みつけたシリーズ、会社での人間模様を描いた人間讃歌シリーズなどの多彩な作品を見ることができる。田主さんは「雨上がりが美しい舞鶴のまちを作品から感じてもらえれば。50年かかってものごとにこだわらない作品づくりに到達しました」と話していた。11月23日まで。入場無料。作品展終了後、全作品は市に寄贈する。作品展を記念し10月31日には5号棟でミュージアムコンサートを開いた。田主さんが作詞作曲した「舞鶴湾周航の歌」「勇気を出して」などが、市民や児童合唱団によって披露された。11月8、22、23日午後1時半から田主さんの作品解説、11月7、21日午後1時半からワークショップがある。無料。【問い合わせ】電話66・1019、市文化振興課。
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