のんびり遅い列車が地域を救う 丹後くろまつ号 天橋立~西舞鶴間運行開始
投稿日時:2016年06月10日(金)
WILLER TRAINSが運行する京都丹後鉄道(以下、丹鉄)は、このほど丹後くろまつ号の運行ルートと提供メニューを一新。7月より丹後くろまつ号は天橋立―西舞鶴間を運行する。同社は2016年2月に食を通じて丹鉄沿線地域の魅力を発見する「FOOD EXPERIENCE」をコンセプトに内容をリニューアル。天橋立―西舞鶴間の運行では、「スイーツコース」「ランチコース」「地酒コース」の3コースを運行。特に「ランチコース」は当地の食材を散りばめたちらし寿司、万願寺唐辛子、肉じゃがなど、舞鶴の味を詰め込んだ、「丹後特選くろまつ号弁当」となっている。また、丹後由良駅では駅前の安寿足湯にて、由良オリーブ茶と食後のおやつを提供し、地元住民による特別物産展や足湯体験、併設する北前船資料館を楽しめる舞鶴・宮津を満喫できるコースとなっている。同社は、「日本三景であり多くの観光客が訪れる天橋立と、ユネスコ記憶遺産に登録された舞鶴引揚記念館や観光スポットである舞鶴赤レンガパークなど、歴史や文化を感じることのできる観光施設が点在する舞鶴市を結ぶことで、まちを移動しながら丹鉄沿線地域の魅力を体感していただきたい」としている。単なる乗り物から「感動」を呼ぶ乗り物に変貌を遂げた列車。そこにはファンが付き、人が人を呼び、地域ににぎわいを生む。速い列車はもう古い。ゆっくりのんびり遅い列車こそが地域を救うかもしれない。
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