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なくした心はどこへ~散乱するバーベキューごみに地元住民困惑

なくした心はどこへ~散乱するバーベキューごみに地元住民困惑

投稿日時:2021年05月11日(火)

 3度目の緊急事態宣言の延長が決定し、遠くなる日常生活への不満が市中に蔓延している。飲食店の時短営業に加え、酒類の提供が出来なくなっていることの影響で、「路上飲み」の広がりを危惧する声が各地で叫ばれる中、大型連休明けの当地でも心ないゴミの放置が見られた。

 ゴミが放置されていた場所は、伊佐津川運動公園の入り口にかかる新相生橋の下。6日早朝、付近をランニングしていた門中雄一郎さん(44)=福来=が発見した。ゴミは広範囲にわたって散乱しており、中には未使用の木炭やバーベキューコンロも放置されており、「バーベキューの途中で参加者全員が席を外した」ような状態だったという。また、橋脚にはスプレー塗料を使用したと思われる落書きもあったが、SNSで情報を共有する門中さんの知人の話では「前日にはなかった」ということで、同一グループの仕業ではないかと推測される。門中さんは「緊急事態宣言の飲食等の自粛に耐えられずにやった事かもしれないが、違法で迷惑な行為に走るというのは許せない。最近心なしか遊歩道もアルコールの空き缶のポイ捨ても増えてきた気がする」と憤りを爆発させる。「そもそも、その場所はバーベキューの禁止区域となっている」「最悪の光景」などと、門中さんが撮影した衝撃的な写真をSNSに投稿すると、多くのコメントが寄せられることになった。

【適切な処置と再発防止にアンテナを】

 あまりにもひどい現場の有様に門中さんは、「これはもう事件だ」と断定。片付けなどにはあえて手をつけず、地元地区を基盤とする仲井玲子市議に相談した。通報を受けて現場を訪れた仲井市議が目にしたのは、モラルのかけらも感じられない惨状だった。封の空いていないホルモン、割り箸の袋、大量の紙コップ、網が5枚ほど、ビール缶15本、他にはペットボトル、ビン、食材の入っていたトレー、木炭2箱、紙皿、割り箸、割れたビンなど、「宴のあと」の残骸が広がっていた。仲井市議はその後、市や府に相談するなどし、方々手を尽くしてゴミを処理。その作業を通じて仲井市議はごみを捨てる人が悪いことを前提とした上で、「府は不法投棄に関しては産業廃棄物処理のコンテナを用意されていますが、今回のような生ゴミなどを捨てる施設は市のゴミ処理場となる」など、こうしたケースに対応する難しさを指摘し、「ゴミの放置は本当に困りますし、常識がないと思いますが、それをあり得ることとして、市民の対応や府や市の連携をマニュアル化すべきだと感じました」と話した。門中さんは「いくら我々が町を綺麗にしようと心がけていても、これからも再発するかもしれない。みんなでそう思ってアンテナを張り、目撃した場合はすみやかに通報するなどの適切な処置で防いでいくしかないと思う」とため息をついた。コロナ禍で彩りを失った私たちの日常生活。しかし、心まで輝きをなくしたら、救いがない。私たちの街は、私たちで守るしかない。

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