かかりつけ医と共同治療 舞鶴赤十字病院に開放型病床開設 【舞鶴のニュース】
投稿日時:2003年05月02日(金)
倉谷の舞鶴赤十字病院(弘中武院長)は、院内に開放型病床を開設し、4月から試行している。事前にかかりつけの開業医から紹介を受けて入院した患者に対し、開業医と同病院主治医が入院中は共同で治療に取り組む。患者にとっては入退院の前後にわたり、継続した治療を受けられるメリットがある。市内の総合病院では初めて。当面は5床を開放し、6月から本格的に実施する。
厚生労働省は病院と開業医の「病診連携」を進め、その制度として「開放型病床」を創設。かかりつけ医は病院側に患者の症状を詳しく伝え、入院中は患者の必要に応じて訪床し、病院の主治医と共同で検査や手術、経過を診断して治療方針を協議する。退院後も引き続きかかりつけ医が担当。患者は訪床回数に応じて費用を負担する。
舞鶴赤十字病院は舞鶴医師会に所属する開業医から開放型病床の利用に同意した患者を受け入れている。内科や外科などすでに5床の利用がある。同病院の加藤宣誠外科部長と一緒に診察にあたる開業医の梅原秀樹医師(54)は「これまでは見舞客として患者を訪れるだけでしたが、この制度を利用すれば共同の主治医の立場でカルテを見て診察ができる。患者にも安心感を与えている」と話していた。
5月11日、開院50周年記念イベント
また開院50周年を迎え5月11日午前10時~午後2時、同病院と特設会場で記念イベントを開催する。診療や介護などの健康相談、50年を写真で振り返る展示もする。同日は近隣のキリンビバレッジと資生堂でもジョイントフェスタが行われる。
昭和28年6月、5つの診療科と90床でスタート。平成8年から3年間をかけ全面増改築に着手し、本館や療養型病棟などが完成。11科198床で地域に密着した医療機関として役割を果たしている。また、訪問看護や在宅介護支援サービスも実施し、退院後のケアにも力を入れている。
記念イベントは健康相談会、琴や和太鼓演奏、野点(無料)、車いすの体験、よさこい踊りなどがある。
【問い合わせ】電話75・4175、同病院。
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