いざ進め「働き方改革」~教育現場の実情 浮き彫りに
投稿日時:2018年03月06日(火)
府教育委員会は、このほど府内公立学校に勤める教員について、勤務時間数に関する実態調査の集計(速報値)を発表した。集計によると、厚労省が定めた過労死ライン月80時間相当以上の超過勤務など教員の時間的・精神的負担の増大を示していた。舞鶴市でも時間外勤務が常態化しており、平成29年度から勤務時間適正化に向けた取り組みを始めている。
同委は昨年10月、無作為抽出による全教員の約1割(1100人)を対象に、業務内容についてのアンケートと連続する7日間の業務記録調査を実施した。「働き方改革」の実行計画と評価指標の達成の度合いを測り、また、どのような業務が原因で勤務時間が長時間化しているかをとらえることを目的としたもので、全国の数値と比較し、次のような結果となった。月80時間の過労死ライン相当以上、超過勤務の教諭が多い▼すべての職種〔校長・教頭(副校長)・教諭・講師・養護教諭〕で、時間外勤務時間が長い。特に土日の1日当たり勤務時間が長い(例=小学校教諭で週61時間37分。全国より+4時間12分)▼その時間は小学校では授業準備(54分、全国より+41分)と成績処理(18分、全国より+13分)、中学校では部活動(2時間55分、全国より+45分)や授業準備(24分、全国より+11分)が占めている▼平日の勤務では、授業準備の1日当たり時間が長い。(小学校で1時間31分、全国より+41分。中学校で1時間41分、全国より+15分)
【市、毎週水曜日で時間適正化】
舞鶴市では、平成26年度の第2学期から、教職員の平日午後5時以降の在校時間(退勤時間)調査を実施している。その結果によると、教諭・常勤講師の1日当たりの平均時間外勤務は、小学校で2時間41分(府=約2時間50分・全国=約2時間20分)、中学校で2時間49分(府=約3時間30分・全国=約3時間)と、全国調査と同様の多忙な様子がうかがえる。市教委は、これらの調査をふまえて平成29年4月末から、毎週水曜日に、7中学校統一で「ノー部活デー」や、校長が示す時刻までに全職員が退勤する「健康推進日」といった取り組みを始めている。市教育企画課は「取り決めによる休養で、他の曜日にしわ寄せが来ているという意見もあるものの、“気兼ねなく退勤できた”“部活動を一日休めるのもずいぶん楽になった”などの声もあがっている。来年度以降からは、タイムカードや、事務支援アプリケーションの導入、会議方法の見直しなど業務時間の短縮や効率化をはかり、さらに“帰る慣例”を定着させていく」としている。
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