あったかい給食、おいしい! 倉梯幼稚園 自園の調理室で手づくり 味覚広がり笑顔、苦手な野菜も食べる【舞鶴】
投稿日時:2011年10月11日(火)
舞鶴市七条中町の倉梯幼稚園(森田和子園長、園児201人)が、園内で調理師が作った給食を提供している。市内の幼稚園では初の取り組み。これまでは外部の業者から購入していたが、隣接するさくら保育園の調理室を拡充し、両園で共用して作る。子供たちは温かいごはんとおかずに笑顔で頬張り、苦手な野菜も食べられるようになった。10月14日は保護者対象の給食試食会が開かれる。 幼稚園での昼食はお弁当の持参の日と園側で用意する給食の日がある。従来の給食は週2、3回で、パンと業者から購入したおかずがあり、そのメニューは届くまで分からなかった。開園以来隣接する両園だが、保育園の園児だけが自園で作る温かい給食を食べていた。幼稚園の子供たちにも同じように温かい食事を食べてほしいと考え、また保護者からもそうした要望があったため、調理室の改築に合わせ、部屋を拡充し最新の厨房機器を導入したことで、80食分から一気に400食分作れるようにした。 6月からスタートした給食は毎週月・木・金曜日で、調理師4人が担当。地元の食材を使ってごはん、おかず2品、味噌汁、果物などのメニューで構成し、食費は月額3,300円とこれまでと変わらない。預かり保育や夏休みの長時間保育でも提供している。献立は市立保育園のものを参考に職員や調理師が検討し、栄養のバランスに配慮しつつ、うどんや、スパゲティー、ラーメンなど目先を変えたもの、家ではあまり食べないひじき、酢のもの、筑前煮なども出す。アレルギーに対応した個別のメニューも準備している。9月からは29日を、舞鶴が元祖とされる肉じゃがの日にした。自前の給食が始まってから子供たちに変化が見えるようになった。好き嫌いのある子が、友達が食べているのを見て食べられるようになり、初めての食べ物に味覚を広げている。 給食参観をした保護者からは「家ではなかなか食べないのに、おかわりしているのを見てびっくりした」「給食の日が楽しみで親子でメニューを見るようになった」と感想が寄せられる。森田園長は「子供たちが笑顔で食べているのを見るのが何よりもうれしい。給食を通して食への関心を高める食育にもつながります」と話している。
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