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「龍」俳句会同人の三輪さん(長浜) 毎週土曜日午後1時から約3時間 【舞鶴】

「龍」俳句会同人の三輪さん(長浜) 毎週土曜日午後1時から約3時間 【舞鶴】

投稿日時:2006年02月10日(金)

第2句集を手にする三輪さん

 「龍」俳句会同人で俳人協会会員の三輪恒子さん(75)=長浜=が、第2句集『詩魔(しま)』(美研インターナショナル発行)をこのほど自費出版した。身近な自分の生活の中で感じた心象を詠んだ100句を収録している。絵本のように色彩に富んだ装丁と挿絵で桃の花に包まれたような仕上がり。手に取った人に春の訪れを一足早く告げている。岩滝町生まれの三輪さんは19歳の時、職場グループで俳句の手ほどきを受けた。その後、「京鹿子」「青玄」などを経て故桂信子さんが主宰する「草宛」に入会し、約30年にわたって桂さんの指導を受けた。1996年から浜明史さん主宰の「龍」で活動を続ける。99年に第1句集『天爾遠波(てにおは)』を自費出版し、句集はこれだけと定めていたが、長生きを得たことに対する自分への褒美として第2句集を作った。99年以降に作った500句の中から100句を自選した。外出する機会は減ったが、山に囲まれた自宅周辺の四季の移ろいなど句材には事欠くことなく、目で見たものの中に自分の気持ちを込めて表現した。『詩魔』は縦15センチ、横22センチ、47ページ。市民俳句大会で入選した句「白桃を包むがごとく洗ひけり」を本の桃色の帯に掲載している。亡くなった夫や桂さんを偲ぶ句も収める。三輪さんは「俳句は私にとり日記のようなもの。主人が亡くなった時やつらい時も俳句に支えられてきた。手にした人から『春が来たみたい』と感想をもらいました」と話していた。300部作成した。1冊1300円(税別)。舞鶴堂書店などで販売中。

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