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「浮島丸殉難者を追悼する会」 碑公園にハングル語の説明板を設置 【舞鶴】

「浮島丸殉難者を追悼する会」 碑公園にハングル語の説明板を設置 【舞鶴】

投稿日時:2006年08月04日(金)

新たに立てられたハングル語の説明板。奥は日本語の説明板

 「浮島丸殉難者を追悼する会」(余江勝彦会長)は、浮島丸事件の起きた現場近くの殉難の碑公園(下佐波賀)に、ハングル語で事件と追悼事業を伝える説明板をこのほど設置した。毎年8月24日の追悼集会以外にも、年間を通して韓国や在日の人たちが訪れることが増えてきたため、日本語の説明板の横に新たに立てた。  青森県で鉄道建設などに働かされていた朝鮮人労働者とその家族が、終戦直後の1945年8月22日、輸送艦「浮島丸」に乗船し大湊港を出航。同24日、韓国釜山港に向かう途中に寄港した舞鶴湾で爆沈し、乗客と乗組員の計549人が亡くなった。  事件を風化させぬようにと、同会前会長の野田幹夫さんらが市民からの募金をもとに78年、同公園に追悼の碑を建立した。その際、背景となった日本の戦争の歴史や事件の概要を記した日本語の説明板を碑のそばに設置した。  事件を描いた映画「エイジアン・ブルー」が国内と韓国で上映されるに伴い、近年では在日韓国・朝鮮人が公園を訪問したり、韓国から来鶴する交流が増えている。通訳を通して説明板を読む人もいるが、ハングル語の説明板で直接事件の理解に役立ててもらうことにした。  説明板は高さ2.2メートル、幅2.3メートル。木の枠にはめ込まれたアクリル板に、日本語版の説明板にある「碑が平和と国際友好のかけ橋に」といった全文をハングル語に訳して記している。余江会長は「通訳なしで来られる方も増えており、これで事件と追悼の取り組みをさらに知ってもらえることにつながる」と話していた。  61周年の追悼集会は8月24日午前11時から同公園で。今回は釜山でも同時刻から追悼集会が開かれ、互いの追悼メッセージを読み上げることにしている。

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