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「春の女神」ギフチョウの羽化始まる 市内の男性、五老岳で卵を見つけ飼育【舞鶴】

「春の女神」ギフチョウの羽化始まる 市内の男性、五老岳で卵を見つけ飼育【舞鶴】

投稿日時:2005年04月01日(金)

美しい羽を広げるギフチョウ

「春の女神」の愛称で知られるギフチョウの羽化が始まっている。市内の男性(69)が昨年5月、五老岳で卵30個を見つけて飼育を続け、羽化に成功した。春の訪れを知らせるかのように、美しい黒と黄色のしま模様の羽を広げている。アゲハチョウ科で日本特産種。羽を開いた大きさは約5センチ。分布域は本州。府の天然記念物になっており、環境省のレッドデータブックでは「絶滅危惧Ⅱ種」になっている。桜の開花に合わせるように羽化し、4月の短い時期にしか成虫の姿を見ることができないことから、春を告げるチョウとして知られる。男性が見つけた卵は、6月にサナギになりそのまま越冬した。サナギの間は霧吹きを欠かさず、乾燥させないように気を配った。室内に置いた自作の飼育かごの中で、3月24日に最初の羽化が始まり、いま3匹が成虫になった。暖かくなってから山に放すことにしている。「丹後・若狭虫の会」事務局長の安川謙二さんは「舞鶴では五老岳や青葉山でよく見かける。春らしい美しいチョウです」と話していた。

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